水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

新年2024、アラカルト

2024年の年が明けました。開けたとたんにとんでもない事態に陥りましたね。予期せぬ出来事でした。(人間、長い人生の中にはこんな新年もあるのでしょうか) 私の年越しはいたって静かでした。特別大晦日だと言って何をするでもなく、淡々と同じ日の流れのな…

海外雑誌での研究 21-1

秋風が吹き始める頃、例年ですと涼しくなってお彼岸を迎え、次第に朝夕涼しさが増してきますが、今年は例年になく猛暑、酷暑の夏で日本全土が焼けるような鍋の中の状態でした。 ここ数日はようやく、やっと朝夕幾分涼しくなって来てよく眠れるようになってき…

同窓会あれこれ 

人の一生の中で「親友」と言うのは、どのくらいの数になるのだろうか。高齢化が進む今日では、色々な時代と共に、またそれぞれの生きてきた道により、その折々の世界が違うため一概にどの時代に何人と言えないかもしれない。しかしそれぞれの時代に「ともだ…

海外雑誌での研究  20-2

20-2では20-1に続いてその報告の概要を報告します。 時間は確実に流れていますね。1号の翻訳が済んでから2か月です(私の生活を追いかけるように)。毎号恒例の内容と同様に、20-1ではその概要(表題・副題、著者と連絡先)を明らかにしました。20-2では、…

高齢者自動車講習に思う

今年の秋、私も79歳になります。我が国では75歳以上の後期高齢者になると、自動車免許証の更新に当たって、決められた講習会を受講しなければなりません。今年の秋の誕生日に、車の免許証の書き換えをしなければならず、先日その講習会の案内が来て9月1日、…

海外雑誌での研究  20-1

時間は確実に流れていますね。7月に入り梅雨が間もなく空けそうですが、ドイツの定期専門雑誌「Natur in NRW」の2号(2023)が6月末に、手元にやってきました。 1号の翻訳が済んでから2か月です(私の生活を追いかけるように)。毎号恒例の内容と同様に、20-…

住み慣れて50年、家周りの大木の歴史

庭の樹木もそのまま成長すれば、50年経てば家の屋根を越えて聳えてしまいます。そうなればとても素人庭師では手に負える代物ではありません。常緑樹だと冬、日陰が大きくなるし、落葉樹ですと落ち葉が隣近所の庭や家の樋に降ってしまいます。 大きくなれば…

住み慣れて50年・家の緑は今

樹木の生長を見るには樹木の高さや幹の太さを計ります。樹木の太さは地際の太さ(地際直径、地際円周)であったり、人間の目の高さの太さ(目通り直径、目通り円周)であったりします。 緑の計画や設計・施工に携わる者としては、なかなか厄介な問題でもあり…

あれから50年

1973年6月4日。あれからもうすぐ50年になります。生まれて初めてジャンボジェット機;B747に乗って外国へ留学した日です。50年の年月の流れの中で当時の模様を紐解いてみたくなりました。 飛び立つ日に先立つこと1年前(1972年)の秋、以前に試みたドイツ留学生試験…

海外雑誌での研究  19-2

1)Zwei Jahre LIFE-Projekt Wiesenvoegel NRW ; Projektbausteine und erste Umsetzungen ノルトランウエストワーレン州における湿地鳥類;Lifeプロジェクト2年・調査の基盤と最初の変化 著者: Ina Bruening他1名、 連絡先: ina.bruening@lanuv.nrw.de 写真11枚 図2枚 こ…

花は誰のもの、街の花は誰がどうするの?

いよいよ風薫る五月、ゴールデンウイークが始まります。今年は季節の移り変わりが地球温暖化との関係か、10日か2週間早く変わって来るようで、春を告げる桜前線も日本を縦断するのが早かったようで、全国各地で見ごろが早い展開に驚いていました。 全体がこ…

懐かしい顔、声  今・昔 (その3)

研究室50周年記念祝賀会が4月22日(土)午後、新横浜プリンスホテルで開催されました。懐かしく楽しい祝宴で、和やかに愉快に時のたつのを忘れて旧交を温めました。 造園や環境に関する仕事に携わっている人達は、思いもかけない関係や近しい専門分野に驚いたり喜…

懐かしい顔、声、 今・昔 (その2)  

祝賀会から一夜が過ぎました。当日頂いた(交換した)名刺を整理しています。 楽しい会話や卒業以来の対面を思い出しながら、一人一人の顔に時の移り変わりを感じています。人それぞれに卒業以来、来し方の楽しい思い出や人に言えない苦しみや辛さなどが錯綜…

懐かしい顔、声 今・昔 (その1)

祝賀会の会場案内(新横浜プリンスホテル) 今、研究室創設50周年記念祝賀会から帰宅しました。 大変嬉しく、懐かしく、楽しい午後のひと時でした。懐かしさのあまり、積もる話や昔の思い出話、今現在の姿等々。時間はあっという間、本当にあっという間に。話は尽…

里の風景に春を求めて

町田市にある広く大きな緑地、そのうちの一つ小山田緑地に春を求めて出かけました。小山田緑地は計画面積146ha、内44haが二次林や広場を中心として公開利用されています。 丘陵部や斜面樹林はクヌギ・コナラを中心とした雑木林、シラカシ、アラカシ、スギ、ヒノキを中心とした…

エゴン・シーレ展

上野公園内にある東京都美術館で開催されていたエゴン・シーレ展(2023.1.26-4.9)を見に行きました。期しくも以前開催されたグスタフ・クリムト展と同じ美術館でした。「ウイーンが生んだ若き天才」と題された展覧会で、会場は14のテーマでそれぞれ区切られ、そのテーマに合わせてシー…

海外雑誌での研究 19-1

時のたつのは本当に早いですね。毎年季刊雑誌のドイツ・「NRW州の自然;Natur in NRW」2023.1号(春)がやってきました。本号 19-1では、その目次(表題、著者)を紹介します。19-2ではその概要について紹介します。 1)Zwei Jahre LIFE-Projekt Wiesenvoegel …

キャンパスは今

春爛漫、2023年の卒業式も終わり、キャンパスは静かな一時に包まれています。折から例年より10日位早い桜前線の到来、日本大学湘南キャンパスも多くの桜・ソメイヨシノに囲まれ満開で輝いていました。 大変残念ですが、この満開の桜、間もなく訪れる新年度の…

地球温暖化と生活

昔、と言っても自分の幼少時から青年時代の事(大学に入る前までの昭和38年以前)。岐阜県美濃の西濃地方は、背後に日本海に面する福井県と隣接し、冬になると雪降りが多く、山間地を越えてくる雪雲は山裾に多くの雪をもたらす。雪が降る前になると「雪起こ…

外国雑誌での研究 18-2

NRW州の自然「Natur in NRW]の4号の内容は以下の通りです。お待たせしました。やっとその内容に入れます(2023.03.03)。 ドイツでは、これまでに地球温暖化、二酸化炭素対策、生物多様性、種保護、など環境政策に関連した色々な対策が各分野共同・連帯して多…

海外雑誌での研究 17-2

NRW州の自然保護(Natur in NRW)第3号の報告の概要は以下のようになっています。16-2と同様、中部欧州の森林再生、鳥類保護、農業地区での昆虫相(蝶類)、伝統的景観構成要素としての生け垣再生、河川の堰・魚道と生き物についての報告です。 1.Die Rue…

間もなく雛祭り

大学を離れてもう何年になりますか?2014年に定年で退職しましたから、もう8年になります。現役の時代、大学の付属機関で学生に実習を教えたことを懐かしく思い出しています。大学に入って日も浅い新入生に「生物資源科学実習」の説明をし、選ばれた学生(選…

海外雑誌での研究 18-1

ドイツ、ノルトランウエストファーレン州の機関紙「Natur in NRW」2022年 第4号 が送られてきました(2022.12.20)。まだ、3号の内容について紹介できていないのに、もう4号まで来てしまいました。私が、紹介作業に傾注できない状況(やる気が出ない=精神的スランプ)は、歳…

海外雑誌での研究 17-1

ドイツ、ノルトランウエストファーレン州の機関紙「Natur in NRW」2022年 第3号 が送られてきました(2022.09.29)。 2022年の3号には①ラインランドにおける森林の復活、②ニーハイマー地域における生け垣、③農業地域における昆虫相の保護、④リッペ川における魚道、⑤NRW州の水環境モニタリ…

海外雑誌での研究  16-2

前号(15)と同じように各報告の概要について概説します。 ドイツNRW州の定期的情報紹介をさぼっていましたら、もう4号まで送られてきてしまいました。まだ、2号の全てを紹介しきれていないのに。 1.Windenergienutzung und EU-Vogelschutzgebiete in NRW …

神社の神聖性が?

今こそ他分野との相互理解や環境を考えた広い視野が求められると思いますが。 先日の読売新聞朝刊(2022.12.19)に「神社本庁 総長 決まらず」の記事が載りました。その記事を読むと、神社本庁は、今、世間で注目を集める宗教法人と同じ宗教法人組織、1946年…

愛機との別れ

私は間もなく、誕生日を迎えますが、今年で78歳になります。終活を考えさせられる歳でもあります。家庭でも、もしもの時のためにきちんとした終活のための記録を留めておくようには言われますが、まだまだ、の考えが強く十分な対応をしていません。 持ち物…

金木犀の剪定

ドイツの文献の紹介記事を始めてから、もう大分時間が経ってしまいました。以前は入手して直ぐに概略を訳してブログに載せ、ドイツのノルトランウエストワーレン州での「自然保護と緑地保全」の動きを紹介してきました。 最近では根気が無くなってきたのか、概略紹介記事…

手紙・葉書、郵便事情の変化

(集配日、時間を示す。「お知らせ」で土日の配達無し明示) 今日、令和4年8月6日、先の世界大戦で広島に原子爆弾が投下されて77年が経ちました。時代は大きく変わって来ていますが、ロシアや中国の最近の動き(覇権的な動き)を見ていると時代は1世紀経とう…

落ちたところが悪かった その2

この記事(その1)を最初に書いたのは、ほぼ1年前の令和3年(2021)9月15日、コロナ騒ぎが2年目に入って猛威を振るう中、幸い東京オリンピックも無事に終了した後でした。 今、またぞろコロナ騒ぎが再発、ウイルス自体が激しく変化・対応して今はBM5ー75とやらがやた…