水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

随想

同窓会あれこれ 

人の一生の中で「親友」と言うのは、どのくらいの数になるのだろうか。高齢化が進む今日では、色々な時代と共に、またそれぞれの生きてきた道により、その折々の世界が違うため一概にどの時代に何人と言えないかもしれない。しかしそれぞれの時代に「ともだ…

高齢者自動車講習に思う

今年の秋、私も79歳になります。我が国では75歳以上の後期高齢者になると、自動車免許証の更新に当たって、決められた講習会を受講しなければなりません。今年の秋の誕生日に、車の免許証の書き換えをしなければならず、先日その講習会の案内が来て9月1日、…

住み慣れて50年、家周りの大木の歴史

庭の樹木もそのまま成長すれば、50年経てば家の屋根を越えて聳えてしまいます。そうなればとても素人庭師では手に負える代物ではありません。常緑樹だと冬、日陰が大きくなるし、落葉樹ですと落ち葉が隣近所の庭や家の樋に降ってしまいます。 大きくなれば…

住み慣れて50年・家の緑は今

樹木の生長を見るには樹木の高さや幹の太さを計ります。樹木の太さは地際の太さ(地際直径、地際円周)であったり、人間の目の高さの太さ(目通り直径、目通り円周)であったりします。 緑の計画や設計・施工に携わる者としては、なかなか厄介な問題でもあり…

あれから50年

1973年6月4日。あれからもうすぐ50年になります。生まれて初めてジャンボジェット機;B747に乗って外国へ留学した日です。50年の年月の流れの中で当時の模様を紐解いてみたくなりました。 飛び立つ日に先立つこと1年前(1972年)の秋、以前に試みたドイツ留学生試験…

里の風景に春を求めて

町田市にある広く大きな緑地、そのうちの一つ小山田緑地に春を求めて出かけました。小山田緑地は計画面積146ha、内44haが二次林や広場を中心として公開利用されています。 丘陵部や斜面樹林はクヌギ・コナラを中心とした雑木林、シラカシ、アラカシ、スギ、ヒノキを中心とした…

キャンパスは今

春爛漫、2023年の卒業式も終わり、キャンパスは静かな一時に包まれています。折から例年より10日位早い桜前線の到来、日本大学湘南キャンパスも多くの桜・ソメイヨシノに囲まれ満開で輝いていました。 大変残念ですが、この満開の桜、間もなく訪れる新年度の…

地球温暖化と生活

昔、と言っても自分の幼少時から青年時代の事(大学に入る前までの昭和38年以前)。岐阜県美濃の西濃地方は、背後に日本海に面する福井県と隣接し、冬になると雪降りが多く、山間地を越えてくる雪雲は山裾に多くの雪をもたらす。雪が降る前になると「雪起こ…

間もなく雛祭り

大学を離れてもう何年になりますか?2014年に定年で退職しましたから、もう8年になります。現役の時代、大学の付属機関で学生に実習を教えたことを懐かしく思い出しています。大学に入って日も浅い新入生に「生物資源科学実習」の説明をし、選ばれた学生(選…

神社の神聖性が?

今こそ他分野との相互理解や環境を考えた広い視野が求められると思いますが。 先日の読売新聞朝刊(2022.12.19)に「神社本庁 総長 決まらず」の記事が載りました。その記事を読むと、神社本庁は、今、世間で注目を集める宗教法人と同じ宗教法人組織、1946年…

手紙・葉書、郵便事情の変化

(集配日、時間を示す。「お知らせ」で土日の配達無し明示) 今日、令和4年8月6日、先の世界大戦で広島に原子爆弾が投下されて77年が経ちました。時代は大きく変わって来ていますが、ロシアや中国の最近の動き(覇権的な動き)を見ていると時代は1世紀経とう…

北斎 余話 その3

浮世絵版画の美術館として都内原宿にある太田記念美術館は良く知られています。浮世絵版画はじめ浮世絵肉筆画などの蒐集で有名で、建物の規模は大きくないですが良く知られた美術館です。ここで令和4年の春から「北斎とライバルたち」の展覧会をしています(…

北斎 余話 その2

浮世絵木版画、諸国名所図絵と言えば北斎の富嶽三十六景や諸国瀧廻り、諸国名橋奇覧の他、安藤広重(歌川)の東海道五十三次や江戸名所百景が良く知られています。この北斎と広重はほぼ同じ時期(江戸時代後期)に諸国の風景や風物を描いています。北斎は176…

北斎・余話 その1

北斎の諸国風景描写の原点は、40歳代から50歳代の頃、盛んに旅に出て描いています。さらに70代になり富嶽三十六景や諸国瀧廻り、諸国名橋奇覧の大判錦絵や漫画を出しています。年齢に伴った老いの欠片は微塵もなく、引っ越し転居を繰り返しながら作品制作に…

新春雑感 

令和4年の新玉の年、静かに開けました。新年明けましておめでとうございます。 まずは型通り、本年も何卒よろしくご指導ご鞭撻お願い申し上げます。 昨年の私の周りのニュースからご報告し、今年の新年正月から七日正月までの雑感を記したいと思います。 202…

落ちたところが悪かった

久しぶりに散歩に出ました。何時以来でしょうか。コロナ(covid-19)で国中が大騒ぎになり始めて丸2年になります。すったもんだのオリンピック、パラリンピックも、何だかんだと言いながら大過なく終了しました。何時、何処からこのコロナ大流行が始まったのかも、ハッキ…

盛土・切土と土地造成

何たる大惨事でしょうか。まさかがまさかでない現代。いつでもどこでも起こりうる事なのでしょうか。熱海市伊豆山の土砂崩れ、土石流。 大都市近郊の丘陵地における宅地造成を長く見てきた者の一人として、また研究の一端で高速道路の景観を調べ、見てきた者…

AI全盛、人と人の繋がり・絆やいずこへ

AI なんでもすべてAIがやってくれる喫茶店が誕生しました。コーヒー豆を炒る所から熱湯を注ぎそれぞれの銘柄に合った淹れ方でカップに注ぎ、注文した客の前に出てきます。それらすべてをAIが操作し、機械が居座る無人のカウンター内から皿に乗っかったコーヒ…

街路樹その後と大木

私のブログも既に5年以上経過し、昔書いた記事は何だったのか、何書いたかを思い出せないくらい、私も年1年1年歳を取って先が気になるようになっています。 昨年の同じ頃(5月20日)に「哀れ街路樹」を書きました。その後が気になって、最近同じ現場を見に…

日記と写真 (記録すること)

コロナ禍の中、もう1年以上になります。昨年の春は何とも味気ない、辛い記録に残る春になっていました。卒業式や入学式が、次第に猛威を振るうコロナに負けてどこかへ吹き飛ばされてしまいました。コブシや桜は毎年同じように綺麗な花を咲き誇りましたが、…

春の息吹

令和3年、2月下旬。関東地方は晴れ間が続き気温の高い日が続いています。春先の気象は三寒四温で日に日に春めくと言われていますし、かっての日記帳を紐解くと3月下旬、卒業式の頃に春の雪が積もったこともあります。突然の季節の逆戻りは、それほど珍しくあ…

干支絵馬と干支タオル 2

卒業生が私を囲んで年末に集まり飲み会を開催しています(今年は事情(コロナ禍)で開催中止)。それを称して「勝飲み」と言っています。平成20年3月研究室卒業の学生が中心で毎年12-3人集まり楽しい忘年会になって旧交を温めています。 いつの頃からか、こ…

干支絵馬と干支タオル 1

今年(2020)は干支でいう最初の年、ネズミ(子)年、十二支の最初の干支が「子」でした。来年(2021)は丑年。お釈迦様に干支の順番を決めると動物たちが呼び出された時、ちゃっかり牛の背に乗っかってお釈迦様の前まで進み出て来た時、「ひょいと」牛の前に飛…

令和2年 移り行くまま 

令和2年、何という年になってしまったことでしょう。本来なら、2020年夏、世界のアスリートが集まって技を競い、鎬を削る戦いに世界が注目し、戦いの一部始終に一喜一憂し注目を集める予定の東京オリンピックが開催されていたはずです。それが、遡ること半年…

老人とボランティア活動

久しぶりに秋の青空の下、体を動かせる日々が続いています。コロナ禍の今、都内へ出かけることは、大げさに言えば死に行くような決心がいります(笑)。でも人が少なく、適切な管理がされている範囲の中では自由に時間を費やす事が出来るはずです。 もう、か…

文字を書くこと、書写 そして

AI時代に入り、世の中も新型肺炎コロナの流行・拡大により、「3つの密」を避けることが求められています。今の世、コンピューター(P.C.)無しには生きていけない世の中なのでしょう。生活の中にも、いろいろな形でAIが入り込んでいます。今、流行の情報媒体…

記念切手 使う・使わない?

記念切手持ってますか? 発行されたら買いますか? 記念切手を使いますか? どんな時に使いますか? 記念切手を買い求める目的にはいろいろあるでしょうね。①趣味として各時代のいろいろなモチーフ、シリーズなどを文字通り記念として収集する、②それを使用…

我が家のポスト始末記

昨年の7月4日に「我が家の黄色いポスト」と題してこのブログに記事を書きました。 その内容は、長年使って来ていましたポストが風雪に耐えかね、あちこち傷んだために箱の部分を全部作り直しました(2019.07.04)。箱の下、支柱部分は、それ以前に使っていた…

家の修復・リフォーム

今週、ほぼ1か月以上続いた梅雨(線状降雨帯の来襲も含め)もやっと、本当にやっと明けて強い日照りの夏がやってきました。自然の災害の他に中国大陸発の新型肺炎コロナウイルスが同時期、長く日常生活を脅かしており、心が休まりません。 旧盆の休み。例年…

はんこ・印鑑・サイン 今時の事情

印鑑(はんこ)。我が家では今も現場で重要、使ってます。荷物の受け渡しで「印」が求められますし、それ無しでは済みません。お中元の季節、有難く受け取る時、感謝の念を込めて配達の人にお礼を言いながら押印します。薄い紙きれ(受伝票)にサインはし難…