水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

随想

散歩道の風情・昨日今日

梅雨に入りましたが、例によってコロナの波が依然として高く、なかなか自由な振る舞いには至りませんね。三蜜の無い時間を求めて、多くの人達が工夫して生活しています。 私も天気の良い日、梅雨空ですが雨の心配のない日の朝は、体のために散歩をしています…

朝の新しいルーティン その2

前回記事にしました「朝の新しいルーティン」、1か月経って少し変更、ルートを延長・拡大しました。基本的には川崎市の「柿生の里特別緑地保全地区」は同じですが、ルートを倍の長さに伸ばしました。この中には、かっての住宅公団(現;都市整備公団)の麻…

新しい時代、変わらざるを得ない世界

令和2年、新しい元号で丸1年たった時、それは100年振りという世界を巻き込んだ感染症の大流行で世界が一変してしまいました。思いもかけない時代に突入しています。 ペストの流行は1348-1420年、中世の欧州で起こったとされています。4.5億人感染、うち1億…

あわれ街路樹

温暖化(気候変動)が地球規模で問題にされ始めてから、もう大分時間が過ぎてきました。この問題は世界的に一段と重要なテーマになって来ています。それと密接に関連して生活環境における「緑、自然」も同様に重要になっています。 「緑」では量的な確保と質…

朝の新しいルーティン

おはようございます。朝の挨拶、お馴染みの慣用句。穀雨を過ぎ八十八夜も間近くなって朝明るくなる時間が一段と早くなってきました。 最近、私の朝のルーティンに新メニューが登場しました。それは散歩です。 距離にして1km、高低差40m、上り下りの階段数200…

年賀状   

干支最初の子年、今年も年賀状を沢山いただいた。もう何年も続けて新年の挨拶を交わしている親戚、小中・高校・大学・大学院時代の友人、知人や先輩・後輩、学生時代の先生方、社会人になってから大学や学会等で知り合った他大学の先生方、事務職の方々、現…

2020、鼠年、ネ、子、ね

今年の干支はネズミ。漢字で表記すると「子」、干支と動物の話で、十二支を決める集まりにいろいろな動物が呼ばれた時、牛の背中に乗ってお釈迦さまの前まで来た時、牛の背から前にチョンと降りて一番札を取ったこと、この集まりの話を聞いた猫は鼠に騙され、違…

2020.01.01 令和2年正月

新年あけましておめでとうございます。静かなうちにオリンピックイヤー2020年が明けました。皆さんお元気で新しい年をお迎えのことと思います。今年もどうかよろしくお願い致します。 元旦恒例の初詣で日枝神社、明治神宮へ参拝に行き、令和2年の無事と良い…

人間って勝手ですね

私が生まれたのは、隣の真新しい建物が輝きを放っていたとき。少し日陰でしたが多くの仲間と共に横に綺麗に並んで、建物を引き立てる役割に意義を感じました。 それから何年たったでしょうか。雨風を防いだり、建物の裾を緑で隠すように、それと硬い感じを幾…

無くしたもの、無くなったもの、未練

部屋の模様替えならいざ知らず、リフォームとなれば大変である。その部屋にある物、有った物すべて要・不要の決断をしなければならない。引っ越しと同じ、容赦無い断捨離の朝である。断捨離とは時間や歴史との離別、想い出との決別、取り扱いの決断である。…

書いておきたい一文 1

日本大学生物資源科学部、以前は日本大学農獣医学部。今でこそキャンパスが湘南藤沢の六会にあるが、昔から学部の実習は現在の六会の地で行っていた。学部が都心から郊外に全学科移転したのは平成8年(1996)、それ以前は学科によって時代を分けて移転し、授業…

ヒヤシンスの栽培・その後

ヒヤシンスの水耕栽培は小学校の理科の課題で育てた方も多いでしょうね。年末から新年、冬の期間、部屋の中や屋外に花が少なくなる頃、部屋の暖かさで育って2~3月に薫り高い綺麗な花をつけます。店先では花が少し見え始めた頃に店頭に並びます。3球位植え…

超一流には超一流の喜びや苦しみが、

2017年制作、フランス映画「私は、マリア・カラス」を見ました。物凄く感動し、館内に響く彼女の歌声で体中が痺れる感覚を味わいました。映画全体を見てからの感動ではありません。始まってしばらくして、彼女のアリアの場面となり、その歌声を聴いただけで…

何でこうなるの? どうしてこうするの?

空に向かって伸び伸びと大きくなりたいなー 自由に枝を横いっぱいに広げたいなー 新宿御苑の芝生広場にあるように 垂直にも 水平にも 高く、長く、太く、見上げるような大きさに 名前の由来の花が咲くように ここに来たのはずいぶん前だなー 見晴らし良くて…

海外雑誌でのニュース  余話

海外雑誌のニュースについて2編書きましたが、「ヒバリ」について関連することを少し書き足します。 ドイツでは環境保全、改善キャンペーンの対象として、省庁の壁を越えて進めることは、それほど珍しいことではなく、かなり以前から進められてきています。 「…

映画雑感

今年も、後残すところ10日余りと押し詰まりました。悲喜交々いろいろあった戌年、ブログの作成も今年の後半は、いろいろ大変でなかなか書けない日が続きました。 もう2か月前の話になってしまいます。定年退職後、自由な時間に近くのシアターでロードショウ劇場では公…

古木・巨木の再利用

台風被害の記事を書きましたが、その趣旨でもう少し説明したいと思い、ドイツの事例と日本のスナップを含め写真で纏めました。 1枚目は、ドイツの庭園博が、都市の公園緑地拡大整備において重要な役割を持ってきたことは、つとに有名ですが、開催テーマで既に1980年…

外来生物 余話

私の以前の勤め先、日本大学生物資源科学部生命農学科(前;植物資源科学科、旧;農学科)造園科学研究室(前;造園学研究室、緑地環境計画学研究室)にも、外来生物に関係する調査研究が以前からあります。 その外来生物は、カミツキガメやミシシッピーアカミミガメ、タイワンリ…

外来生物との付き合い方

先日、9月11日読売新聞の国際ページに街角ノートという欄があり、「悪役」ザリガニ名物料理、という記事がありました。冒頭の一部を再録してみます。 「外来生物」への対応に苦心しているのは、世界中どこも同じ。ドイツ・ベルリンでは、公園の池で繁殖するアメリカザリガニの…

緑ありせば  その2

私のブログNo.127(2018.06.22)で、ブロック塀を無くして緑の生垣にしたら、との思いを書きました。あれから2か月が過ぎてしまいましたが、文科省が来年度予算の構想の中でブロック塀の安全対策支援に費用の1/3補助の事業化を考えている旨の記事が出ました。予算規…

向日葵 その2

先日、近くのヒマワリ畑の記事を書きましたが、今回はその2です。昨日、タウン誌(新百合ヶ丘、柿生を中心とした地域ニュースを載せるタウンニュースNo.624)が入っていました。その中に、向日葵畑の記事がありました。少し追加することがありましたので、「その2…

向日葵 雑感

6月5日以来の「お知らせ」コーナーです。カテゴリーに「お知らせ」がありますが今回は思うがままに「向日葵」を書いてみました。 「ひまわり」と言えば画家の ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853-1890)でしょう。35歳の頃の名画で、南フランスの太陽の象徴として描い…

映画;ルイ14世の死・雑感

身の周り近くに、知る人ぞ知る名画館「川崎市アートセンター」があります。世界の名画、ロードショウ劇場で取り上げられることのない名画を上映しています。近くであるため、時々鑑賞に出かけています。先日も「ルイ14世の死」と「マルクス・エンゲルス」(どちらもフランス映画)を…

ターナーの生きた時代と ”にわ”

W・ターナーは18-19世紀にまたがって活躍したイギリスの風景画家である。彼は76歳(亡くなった歳)に「私は今から無に帰る」という言葉を残している。この言葉は何を意味するのだろうか。描く気持ち、描く心が無くなったのか。時代の激しい変化に付いて行けなくなっ…

映画「モリのいる場所」と33周年展

以前訪れた熊谷守一美術館へ再び足を運びました。最初に訪れたのは春の訪れが早く桜満開の3月25日、皇居北の丸下、九段にある昭和館での特別企画展を見た後です。この昭和館特別企画展(展覧会巡り14 参照)を見終わった後、豊島区千早町にある熊谷守一美術…

孟宗竹と淡竹、筍

数日前、以前勤務していました日本大学の外部研修施設【富士自然教育センター;FNEC)を経由して現地産の淡竹の筍を戴きました。早速簡単に灰汁抜きをして数種の料理で戴きました。とても懐かしく、美味しい夕食でした。懐かしいというのは、子供の頃、生家の屋…

東海道を歩き終って

5月の連休終了と共に、私の東海道徒歩一人旅も終了しました。思えば細切れの歩き旅でしたが、昨年2017年の3月にスタートした時点では、いつ全53宿踏破、満願に達するか分かりませんでした。昨年の日本造園学会(日本大学湘南キャンパス開催)の交流会で、可能な…

報道の自由と国家機密  

国家機密は、科学技術の進歩や社会・経済の国際化により複雑になり、地球環境がより狭く国際情勢がより複雑化するにつれ重要となって来ている。支援や援助が民間で行われていても、それに参加する人が属する国にとって関連情報の取り扱いは難しくなる。 今、…

記念切手  

記念切手はいつの頃からか、いろいろな写真や絵が多種多様に盛り込まれたものに変わってきています。シリーズ物の記念切手でも、以前は1-2種類ほどの切手がシートを構成していましたが、今は郷土シリーズでも花や果物・野菜シリーズでも1枚1枚違ったモチーフの切手になって…

4月1日 エイプリルフール・嘘? 忘れること? 

新年度が始まりました。平成最後の年、平成30年、2018.4.1、いろいろな物が新しくなる年度初め、学校に通う人は入学や進級、社会人の新人は新しい世界が始まります。 前年度の最後に来て、それ以前に受診した定期健康診断(人間ドック)で問題点が指摘されて…