水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

写生と自然(動植物)、芸術と空間 3

甲賀町(コウカチョウ)にある櫟野寺(ラクヤジ)は792年、比叡山延暦寺を建立した最澄が創建した寺と伝えられており、この秋、「平安の秘仏・櫟野寺の大観音とみほとけたち」として公開されている。この展覧会を東京国立博物館、櫟野寺と共に主催している読売新聞の1…

写生と自然(動植物)、芸術と空間 2

円山応挙展が行われた美術館は、東京・表参道にある根津美術館である。この美術館を設計したのは、今年話題になった2020年東京オリンピック新国立競技場の設計をも担当する隈研吾・東京大学教授である。初めて隈の作品を見たのは、栃木県那珂川町馬頭にある…

写生と自然(動植物)、芸術と空間 1

先月、根津美術館で行われていた「写生を超えて」円山応挙展に足を延ばした。円山応挙の名もあったが「応挙の写生」のキャッチコピーに引き付けられた。絵画、中でも日本画は昔から大変興味を持って見てきた。東大時代に知り合った家族は邦楽や日本画を東京芸大で…

ドイツの造園専門誌から;2016

ドイツ造園家協会(BDLA;Bund Deutscher Landschaftarchitektur)の機関誌*1は、(Garten und Landschaft)でドイツの造園界における各種の情報を月刊誌として公表しているものである。2016年のこれまで(9月)に発行された同誌の概要を簡単に示し、現状を報…

生きてきた26,662日

昭和19年11月生まれは戦中派なのか、戦後派なのか。同年の10月25日は叔父(父の兄)が激戦のレイテ湾で戦艦扶桑に乗っており、魚雷、砲弾を浴びて扶桑は撃沈、全員戦死と報告されている。その1か月後、私が生まれた。この年、1944年は閏年。今年平成28年も閏…

渋柿、皮むき、吊るし柿

毎年恒例の渋柿を軒下に吊るして吊るし柿を作る季節が来ました。この吊るし柿を作るようになってからもう何年になるでしょうか。自分の誕生月の恒例行事になってきています。私の郷里は岐阜県、富有柿で有名ですし、大垣には柿羊羹なる名物もあって柿畑も随…

丹沢に紅葉を求めて

久しぶりに秋晴れの土曜日、陽差しの下では少し汗ばむくらいの週末。朝のラジオからは紅葉を求めて近県の名所に出かける車の渋滞情報が流れていた。秋の空に3日と続く晴れ間無しとよく言われ、日曜日までは快晴が続くことが予想された。ここは紅葉を求めて丹…

湘南校舎で学会開催

日本造園学会の最新号(Vol.80 No.3)で来年度の日本造園学会全国大会開催案内が記事として発表されました。平成29年度全国大会が日本大学湘南キャンパスにおいて開催されるという案内です。期日は平成29年5月19(金)~21日(日)予定となっております。19…

秋の情景

増しに寒さが増しますが。さざんか(山茶花)で感じること、考えること。童謡の「たき火」。「さざんか さざんか咲いた道、たき火だたき火だ落ち葉焚き」、という歌があります。神無月にもなって秋が深まってきて、垣根のサザンカが咲き誇ってくると、遂、口…

巡礼 秩父観音34か所札所巡り  3

春の巡礼で達成できなかった秩父山間地の札所、34か所のうち6ケ寺を10月の日曜日に1泊2日で実行に移しました。6ケ寺はいずれも山裾や山間地にあり、幾筋にも別れた秩父山地のそれぞれの谷筋、奥まったところに位置しているため,巡るときは尾根を越え谷を渡り…

六会・湘南校舎の今

状況報告 「六会」それは昔の日大農獣医生にとっては、懐かしい農場実習の場所、東京・三軒茶屋から校舎が移った後は、授業校舎でしょうね。六会に移転してからのキャンパス内の環境は年々大きく変化していきました(詳細は私の退職記念誌に)。学科名も植物…

ライン下流域でのヨシ・アシ帯におけるヌートリアの影響

先に書きましたNRW州の機関誌掲載記事で後日報告と案内しました「水辺の動物ヌートリアに関する植生研究・影響調査報告」です。 調査対象地は、FFH指定地域(Flora-Fauna-Habitat保護地区)であり自然保護地域にしてされているBienener Altrhein, Millinger …

巡礼、秩父観音34ヶ所札所巡り 2

春の秩父の札所巡り第2日目。秩父の札所は秩父の地形に合わせたように分布しています。1-10番までは記事の1で書いた通り秩父盆地の市街地(群馬・長野と接する秩父山系三国山、三峰山に発する荒川は山を深く削り秩父市街地で北に方向を変え流れる)の東地…

巡礼、秩父観音34か所札所巡り 1

地方、地域の歴史と文化を訪ねて歩くことは、素敵なことです。自由に気の向くままに、時間と空間を自ら楽しむことが出来ます。巡礼という行為は、すでに室町時代からあったとされ、江戸時代、多くの庶民に受け入れられて全国各地に巡礼道が整備されたとあり…

秩父観音巡礼

秩父長瀞・岩畳 この奇岩、巨岩の渓谷景観に圧倒され感激しました。

開局に当たって

このブログを読まれる方、多くは日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)を卒業された方々が中心なのでしょうか。私がこのブログを始めるきっかけは、大学を去る時に多くの卒業生から、「大学に行っても、先生いないし、今後、交流の機会が少なくなりますね…

お知らせ 湘桜みどり会

今晩は。研究室がよく利用する富士自然教育センター(通称:FNEC)の黒田さんから、きょう午後メール連絡が入りました。来月の最初の週末11/5-6にFNECでみどり会(研究室の同窓会組織:湘桜みどり会)の企画行事が開催されるとのこと、現役学生の就活、卒業生…

お知らせ まもなく学部祭

大学の年中行事の一大イベントは、なんといっても学部祭でしょうか。在学生も卒業生も楽しみにしているお祭りです。前後に準備や後片付けが用意されていて全体で5日間にもわたるお祭りです。先生方はいつも、なんでそんなに5日間もいるの、とお嘆きですが現…

野鳥保護に関する報告など

NRW州の鳥類保護に関する報告(機関誌;NRWの自然 No.2. 2016より) 先にご紹介したNRW州の機関誌のNo.2号には鳥類保護に関する報告が4件掲載されています。一つは、野鳥保護のため、宅地居住者にこれまでの伝統的家屋構造や屋敷周りに古くからある構造や営…

NRWの軍演習場跡地 その2

先に書いた記事は、機関誌のNo.3号(2016)特集記事ですが、ドイツにおける軍の演習場の自然資源については、すでにかなり以前から動植物の重要な生息空間として、また歴史的な文化景観(Kulturlandschaft=culture landscape)としてその取扱いについて自然保護…

NRWの軍演習場跡地 その1

NRW州の機関誌記事つづき この演習林の名称はHaltern、西側地区はLavensum地区はBorkenberge,両地区とも動植物保護地区(FFH;Fauna-Flora-Habitat- Gebiet;180ha)並びに欧州野鳥保護地区(EU-Vogelschutzgebiet)に指定され、両地区の半分くらいは自然保護…

道東旅行記 あの一枚 その2

道東旅行記 あの一枚(2) 阿寒湖畔で一枚

道東旅行記 あの一枚

道東旅行記 あの一枚(1) 硫黄山でのポーズ。

道東の旅 PART5

ホテル知床は今年5月の連休を挟んで2週間ほど根室に滞在した折に、1泊2日で訪れたホテルです。今回は根室を訪問する前に、5月に行けなかった所を中心に巡り、旅を楽しみました。このホテルを選んだ理由は朝夕のバイキングにありました。このホテルのイク…

専門誌「Natur in NRW」の紹介

専門誌「Natur in NRW」の紹介 この雑誌はNRW(ノルトラインーウエストファーレン)州の機関(Landesamt für Natur, Umwelt und Verbraucherschutz NW)の季刊誌です。「自然・環境保護・消費者保護庁」と訳すのが適当でしょうか。最新号の主要テーマは、戦後永くイギリス軍の演習…

道東の旅 PART4

北海道の旅行記 第4 硫黄山を出て車は網走を目指して走り、藻琴峠を目指しました。その途中の藻琴峠には休憩所、展望台があり、そこからの見晴らしは素晴らしく、屈斜路湖や阿寒の山並みが見られました。午後の日差しが西に傾き、屈斜路湖の湖面に輝き、周り…

道東の旅 PART3

4日目 9/11 待ちに待った晴れた日。心ウキウキ、ハンドル握る心も軽く(どこかで聞いた歌の文句みたい)車は一路、計画で見れなかった摩周湖を目指して。阿寒湖から弟子屈へ向かう山岳道路沿いの2つの展望地点をチェック。双湖台、双岳台。残念ながらいずこ…

道東の旅 PART2

北海道道東の旅 2日目: 9/9前日の台風の余波、低気圧の影響で朝から雨、当初計画していたプログラムを急遽変更。当初は養老牛から裏摩周湖展望台、神の子池、表摩周第一、第二展望台を経て弟子屈に向かい、阿寒湖を目指す予定でしたが、あいにくの雨天の…

道東の旅 PART1

9月の8日から道東地方を2週間にわたり旅をして来ました。中標津空港に降り立ちレンタカーを借りて各地を見て回る旅です、 最初は中標津の開陽台で雄大な景観を満喫、夕方、養老牛の湯殿だいいちに。 今回の旅は最初から不安で一杯でした。何より台風13号が東…

文献リスト(2012年~2014年)

[360] 勝野武彦,2012,自然再生の本質と課題,「GREEN AGE」(日本緑化センター),39巻4号,2-3 [361] 小木曽裕・島一喜・岩田樹・大森繁・嶋村仁・石井ちはる・勝野武彦・濱野周泰,2012,レーベンスガルデン山崎(建替・環境共生住宅)屋外計画設計,造園作品選…

文献リスト(2011年)

[353] 小島仁志・大澤啓志・勝野武彦,2011,棚田畦畔の物理的構造および畦畔面積の変化が植生に与える影響について,2011年度農村計画学会春季大会学術研究発表会要旨集,40-41 [354] 七海絵里香・大澤啓志・勝野武彦,2011,万葉集にみる秋の七草の生育立地,日本…

文献リスト(2010年)

[338] 赤池真・大澤啓志・勝野武彦,2010,フトン籠を使った緑化における基盤資材と充填密度の違いがツル植物の生育に及ぼす影響,環境情報科学,39巻1号,96-97 [339] Satoshi OSAWA, Takatsuna KURODA and Takehiko KATSUNO, 2010, Distribution of terrestrial…

文献リスト(2009年)

[330] 勝野武彦,2009,観葉植物/公園・都市と植物,『植物の百科事典』(石井龍一・岩槻邦男・竹中明夫・土橋豊・長谷部光泰・矢原徹一・和田正三編)朝倉書店,p.375/p.378 [331] 天白牧夫・大澤啓志・勝野武彦,2009,三浦半島における淡水棲カメ類の種組成と…

文献リスト(2008年)

[322] 勝野武彦,2008,緑・水・生き物(生物資源)とまちづくり,「県央・湘南の環境と共生する都市づくり NEWS」(神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会),21号,4-5 [323] 森本淳子・平林研人・勝野武彦・森本幸裕,2008,香川県直島の山火山事故再生二…

文献リスト(2007年)

[311] 今井絢子・黒田貴綱・勝野武彦・葉山嘉一,2007,河川緑地で繁殖するチョウゲンボウの餌動物の生息状況と生息環境,環境情報科学,35巻4号,90-91 [312] 土橋恭子・小島仁志・葉山嘉一・勝野武彦,2007,棚田保全地における学習活動および自然観察イベントの…

文献リスト(2006年)

[299] 浅田大輔・勝野武彦,2006,里山型公園における昆虫相の生息状況について,環境情報科学,34巻4号,72-73 [300] 大澤啓志・勝野武彦,2006,樹林性両生類の繁殖期における非樹林地への移動能の推定~棚田地域におけるトウキョウサンショウウオの事例から,2006…

経歴

【学歴】 1963年 昭和38年3月 岐阜県立大垣北高校卒業 1967年 昭和42年3月 日本大学農獣医学部農学科卒業「農学士」 1968年 昭和43年3月 東京大学農学部農業生物学科研究生終了 1970年 昭和45年3月 東京大学農学部農学系研究科農業生物専攻修了「農学修士」 …

文献リスト(2005年)

[275] 北川明介・八色宏昌・勝野武彦・島田正文・葉山嘉一・藤崎健一郎・逸見一郎,2005,屋上ビオトープにおける動植物モニタリング調査と植生管理,造園技術報告集,3号,26-29 [276] 大澤啓志・勝野武彦,2005,大分川中流部の農村計画における両生類の分布パタ…

私・勝野のブログ

このご時世、自分の考え方、感じ方を誰かに伝えることの意味って何かありますか?みんな俯いて、歩いたり佇んだりしながら、何かの情報を得ること、情報を伝えること、そして一人で楽しむことに精出しています。忙しい時間の中で我を忘れて何かにしがみつい…

文献リスト(2004年)

[260] 大澤啓志・井上剛・勝野武彦,2004,都市域谷戸水田における冬季の管理条件が春季の水生生物に及ぼす影響について,ランドスケープ研究,67巻4号,335-338 [261] 大澤啓志・勝野武彦,2004,ミズキンバイ群落成立地の植生から考察される生育地保全,日本緑化工…

文献リスト(2003年)

[244] 大澤啓志・藤崎健一郎・勝野武彦,2003,都市部居住空間における人工地盤緑化地へ侵入した植物の実態調査,日本緑化工学会誌,28巻3号,451-455 [245] 大澤啓志・勝野武彦,2003,岩手県丹沢地区の散居水田域におけるカエル類の分布とその規定要因,ランドスケ…

海外情報・海外研究情報について

「海外情報・海外研究情報」については、このブログを始めるにあたって最も進めたい項目です。海外、特に留学や招聘など長年ドイツとの関係が深く、教育畑にあった時から注目していました。その頃から現在まで数種類の専門誌の動向は気にしてきました。大学…

文献リスト(2002年)

[223] 勝野武彦,2002,湘南地域の景観,平成14年度日本大学生物資源科学部春季市民講座「残したい”湘南”の自然」,5-11 [224] 勝野武彦,2002,21世紀型の公園のあり方ー公園としてどこまで整備できるか、「公園かながわ」(神奈川県公園協会),22号,4-7 [225] 勝…

文献リスト(2001年)

[203] 大澤啓志・勝野武彦・片野準也,2001,都市河川に生育するミズキンバイの生態的特徴,日本緑化工学会誌,26巻3号,188-197 [204] 大澤啓志・勝野武彦,2001,扇状地水田地帯における水田の地形分類とカエル類の分布に関する研究,農村計画学会誌,19巻4号,280-2…

文献リスト(2000年)

[185] 渡辺彰・鈴木光・柴田則夫・林豊・水島澄夫・二見肇彦・工藤孝浩・勝野武彦,2000,横浜市野鳥水路におけるヨシ原復元実験について,日本緑化工学会誌,25巻4号,461-464 [186] 柴田規夫・渡辺彰・林豊・水島澄夫・清水富士男・勝野武彦・鈴木光,2000,汽水…