水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

道東の旅 PART4

北海道の旅行記  第4

 硫黄山を出て車は網走を目指して走り、藻琴峠を目指しました。その途中の藻琴峠には休憩所、展望台があり、そこからの見晴らしは素晴らしく、屈斜路湖や阿寒の山並みが見られました。午後の日差しが西に傾き、屈斜路湖の湖面に輝き、周りの原生林は静かな佇まいで良い対称になっていました。

 車は一路、北の大地を走り大空町小清水町を通って網走市を目指して走ります。大空町の大地は広大は丘陵地。大きくうねった大地の地平線はなだらかな線を見せて何処までも畑が広がり、玉ねぎやジャガイモの収穫が終った跡は寂し気な表情を見せていました。

 網走の宿は網走湖鶴雅リゾート「北天の丘」。大地の上に聳え立った高い建物で素晴らしいホテル。リラックスルームの素晴らしさ、お風呂と湯上り休憩コーナーも良し、それに食事も大変満足できる内容でした。

 

 次の日、朝早く目覚めて部屋にあるベランダから外を眺めると、そこには網走湖の上に広がった霧が雲海の様、朝日を受けて白く輝いていました。

 今年は例年になく珍しく北海道に台風が来襲し、かなりの雨が降り彼方此方で浸水騒ぎが起き、ところによっては大きな被害が出ました。ここ網走ではオホーツク海にそそぐ河川の水が増えて濁り、鮭の遡上に大きな影響を及ぼしていました。水嵩が増し茶色く濁った水では鮭も遡上を止めてしまいます。そんなことで網走、斜里では鮭の遡上は見られずじまいでした。網走湖の南、能取湖畔にはサンゴ草で有名な場所がありますが、そんな状況下で判断し見に行くことを断念し、先を急ぎました(次の日の朝刊に一面真っ赤に生育したサンゴ草の写真が出てガックリ)。

 小清水町原生花園も有名ですが、この時期、既に花園の野生の草花は盛りを過ぎてほとんど見られずじまい。でも幹線道路に沿った鉄道の小さな駅(原生花園駅)の海岸線は浜に寄せる波頭が白く、遠くに知床連山を控えたダイナミックな景観は素晴らしかった。

 今年5月の連休に来て宿泊したホテル知床に落ち着いたのは夕方の5時近くでした。