水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

NRWの軍演習場跡地 その1

NRW州の機関誌記事つづき

この演習林の名称はHaltern、西側地区はLavensum地区はBorkenberge,両地区とも動植物保護地区(FFH;Fauna-Flora-Habitat- Gebiet;180ha)並びに欧州野鳥保護地区(EU-Vogelschutzgebiet)に指定され、両地区の半分くらいは自然保護地区(Naturschutzgebiet)にもなっています。さらに両地区を挟んだ低地地区には別の自然保護地区と野鳥保護地区があります。面積は全体で3000haにも及ぶと記されています。

 もともとこの地区ではドイツ屈指の有名大企業クルップ社が1873年大砲生産地の試射場として使用していた場所のようです。1930年代、東地区は飛行場としても使われたとあります。戦後1945年以後はイギリス軍の演習場として使われてきました。しかし2015年の終わりには演習場としての利用が終了し現在に至っています。

この間に地区内で自然環境調査が行われ(2009,2011報告あり)、貴重な動植物種、歴史的、伝統的なハイデの文化景観、生物多様性の重要性が指摘されてきました。今、最も価値の高い自然と文化の歴史的遺産として注目されています。 この地区の動植物の価値の詳細は雑誌参照。