水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

道東の旅 PART5

 ホテル知床は今年5月の連休を挟んで2週間ほど根室に滞在した折に、1泊2日で訪れたホテルです。今回は根室を訪問する前に、5月に行けなかった所を中心に巡り、旅を楽しみました。このホテルを選んだ理由は朝夕のバイキングにありました。このホテルのイクラ食べ放題に魅せられて予約をしてしまいました。その後で、同伴者?はテレビ番組に登場した海辺の素敵なホテル「知床グランドホテル・北こぶし」に泊まりたいと言いましたが、ことすでに遅しでした。

 この日は大学時代の研究室卒業生を訪ねて知床五湖を巡る一日。朝9時、その人は車でやってきました。その人とは藤川友敬君、現在、知床ネイチャーオフィスでガイドとして働く一方、動植物や自然景観を対象とした写真に打ち込んでいる人です。彼の案内で最初に知床五湖フィールドハウスへ行き、五湖の自然探訪前に公園内での行動のレクチャーを受けました。それから彼の案内で五湖巡り(数字を逆に辿って)。まずまずの天候に恵まれ知床連山もくっきり、湖に移る景色はまだ紅葉には早かったのですが、鏡に映ったような風景に何度もシャッターを切りました。最後の一湖の木道には驚きました。初めは木道の長さといい、高低差、素材、ルートの形といい、周りの景観と不調和?と思いましたが歩いているうちに地区全体の景観(スケール、方位、植生)に合った違和感のない施設であることを理解しました。四季を通じて大変多くの観光客が訪れる知床五湖(中でもフィールドハウス近くで団体の来訪が多い一湖の木道地区)で特徴ある施設といえます。

 時間を十分にとって五胡を巡り、お昼近くになりました。ウトロ地区に戻り中心部のペレケ川を覗きに行きました。なぜ? 何故って、この時期オホーツク海といえば秋鮭やカラフトマスが産卵のために川を遡上する時期です。覗いてびっくり、(玉手箱)。ものすごい数のカラフトマス。清流が真っ黒というほど群れを成して川を上っていました。ウトロの海辺の地形は海岸から直ぐに斜面が急になり、川も短く川幅も広くなく急流です。そのため、鮭やカラフトマスは一斉に多量に川を上っていました。

 お昼ご飯は川近くの有名店「一休屋」、鮭の親子丼と4匹のエビフライ定食。十二分に堪能、満足のお昼で満腹になりました。

 午後も藤川君の案内で知床の原生林の中を歩きました。男の涙、象の鼻など海と断崖と原生林、そして知床半島先端部の遠望、大変感激する景観ばかりでした。

 彼にホテルまで送ってもらい一日が終わりました。夕食バイキングではもちろんイクラ丼も食べました。