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水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

丹沢に紅葉を求めて

旅行・見聞録

 久しぶりに秋晴れの土曜日、陽差しの下では少し汗ばむくらいの週末。朝のラジオからは紅葉を求めて近県の名所に出かける車の渋滞情報が流れていた。秋の空に3日と続く晴れ間無しとよく言われ、日曜日までは快晴が続くことが予想された。ここは紅葉を求めて丹沢を訪れ、大山山頂を目指す一人山行を一大決心した。

日曜日、予報通り秋晴れ。早朝5時半起床、6時の小田急線に乗り伊勢原で下車、駅前のコンビニでお握り、お茶、飴を買ってリュックに詰めバス停へ。日曜日、快晴、丹沢を訪れる人が朝早くから多い、とくればバス会社の神奈川中央も臨時便の直行バス(大山ケーブル下行)を出して対応。早速乗車し大山登山口まで座って行けた(7:30)。

バスの終点からは歩き。朝日を浴びて独楽参道の階段を上り(両側の店は開店の準備に大わらわ)、大山神社奥の院を目指す。この長く続く石段は格好の準備運動となった。ケーブル駅を横目に阿夫利神社目指して第一段階の登りは「女坂」、男坂との分かれ道に八意思兼神社があり男の方はすぐに急な石段が続く。その名の通り「男坂は傾斜が急で険しく足場も荒い」ため、上りは女坂にする。途中、関東三大不動の一つ、大山寺(奈良東大寺別当良弁僧正755年開祖)に参拝、登山の無事を祈る(8:30)。9:10には阿夫利神社下社に到着、朝日を浴びて参道石段のモミジの紅葉が鮮やか、社殿で参拝後、境内を一巡し本社奥の院への登山口を潜った(9:30)。入り口には登山チップ箱があり入山料代わりの寄付を求めており、多少の心づけをして登り始めた。

 大山山頂を目指す時計回りの道は来訪者、登山者も多く、快晴日曜のため家族連れや高齢者グループも多かった。石が多い山道だがこの日は乾燥していて比較的登りやすく、登山道の工程も石の丁目表示(1-28ヶ所)があり、道沿いには夫婦杉、天狗鼻突岩、牡丹石など見所もあって小休止がしやすい。更に16丁より上へ登ると左手に丹沢山塊から遠く富士山が見られ、休み休み山並み景観を楽しみながら登るのに適している。25丁目の分岐点を少しヤビツ峠方向に下ると富士山の絶景ポイントがあり雪を被った富士山は美しかった。山頂は28丁目で1251m、11:15に到着した。山頂は大勢の人で休む場所を探すのに苦労するほど。山頂の店で食べ物を買う人も多いが、自分でラジウスを持参しお湯を沸かしてインスタントカップ麺やコーヒーなど暖かい食べ物、飲み物を楽しんでいた。山頂でのトイレは、これまた大変で男はまだしも女性は長蛇の列となっていた。このトイレもトイレチップを求める箱が用意されていたがどれだけの人が出したか分からない。ドイツでは空港や都市内にあるデパートのトイレでチップは当たり前で利用者の義務のようになっているが、日本の山頂ではどうか、と考えてしまった。

 山頂広場で持参したオニギリの昼食、しかしあまりの混雑と天気の変化により、45分程度の休みの後で山を下ることにした(正午)。

下りの山道は木の階段で整備されていたが段差幅が大きく、上り下りは大変だと思った。急いで下ると膝や腿が壊れる危険性がある。道沿いの景観、尾根の北側はかなり上の方まで針葉樹(人工林)が占めており単調であった。見晴峠を1時に過ぎ、下社までの細く暗い登山道を下った。見晴峠より下は丹沢の自然林(天然林)でシイ・カシの常緑広葉樹やモミが多く、傾斜も急で暗く湿った樹相となっている。

下社に戻ったのは14時、携帯電話の歩数計は18.500歩を示していた。帰路は往路と同じ、臨時バスで伊勢原駅に着いたのは15時。秋の陽は早く西に傾き、自宅に戻った時は夕方になっていた(20.400歩)。

天気は申し分なかったものの、途中の休憩、食事などゆったり行動していたら暗くなっての下山となり、道すがらも老人には厳しいものとなっていたと思った。天気に恵まれ素晴らしい景観を純粋に楽しむことが出来た山歩きだったが、長年の職業病で自然公園(国定公園)、自然保護、生態系、レクリエーション等々道すがら気になることが出てくるのには苦笑するばかりであった。連れがいたら今回のようなスケジュールでの山行は到底無理であろう。       また、別の季節に別ルートで丹沢山塊に踏み込んでみようと考えた。