水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

Stadt + Grün No.2

S +Gの2016年1-2月号から;

1月号の巻頭記事に,No.1で示した州の庭園博開催決定についての市民投票の結果がある。Bad Iburger(ニーダーザクセン州)で2018年に庭園博を開催することに対する市民投票の結果、賛成61%反対39%で開催に決定。2015年3月には一度、開催が否決されていたが再度検討し、地方議会の中で経済的、地域観光的、環境整備的に意義があるとされ開催が認められたとある。同様の事例は以前にもBad Essen市であった、とある。

 公園と市民の関係については、他の記事も注目に値する。「ブレーメンの音楽隊」の童話で知られるブレーメン市の市民公園(Bürgerpark;200ha)が開園150年を迎えたこと、この公園は1865年11月16日に市民の手によりニューヨーク、セントラルパークに習って運動が開始され建設された(1866)ものであることが載っている。この公園開設では、市民の手により完成し当時3000人の会員がいたとされている。

 また、München市の中長期緑地構想が公表された、とある。Borries教授、Berlinの造園事務所BGME、ミュンヘンの造園コンサルの3者が緑地構想2030を作成し公表、公開した。

 

 1月号には7編報告・論文が載せられている。①緑地の維持管理手法に関するものでは管理を3段階(時間と管理内容等、素材3区分、時間30年、空間3区分等9段階)によって分け、分析から維持管理手法まで提示している。

 ②リューベック市(公園緑地630ha、街路樹 85.000本)およびミュンスター地域住民の緑に対する意識と緑の役割について述べ、緑地の創出、緑への市民参加、緑の市民サービスを提案している。ミュンスター市では既に10年以上以前から緑地整備拡大を狙って活動、緑地局は緑地整備と都市交通の改善をテーマにタッグを組んで実施。③フランクフルト市の造園緑地局(新社屋:2013-2015年、1.7ha)が旧フランクフルト操車場跡地に建設された報告。④ベルリン市北東部;Neu-Hohenschonhausen;22.500人居住の住宅団地再開発の提案(2015)にたいし、地域社会再生と住宅環境整備の課題を緑地的空間整備において造園分野からの提言をしている。⑤都市林に関する報告では、ドイツにおける都市林のこれまでの役割、現在までの変化、最近30年(1979-2012)の役割の変化について明らかにしている。⑥自然の再生・復元の視点から見た「花の草地;Blumenwiese)について、その歩みとKassel市の事例、都市内から農村域の文化景観、山地景観と野生草から分析している。⑦生態的視点から緑地の価値を高める手法として生物多様性が重要であるとし、蜜蜂業界が野生草重視を掲げてプロジェクトを展開、Eh-da-Flächen活動の有用性を述べている。ドイツで最初の事例町村を(Bornheim;Rheinland-pfalz州)に決めその結果を報告している。

2月号の記事欄には、P.J.Lenneに関するものがある。2016年はLenne没後150年に当たり、P.J.Lenne賞の競技設計が紹介され、3カテゴリーに区分され設計計画の事例都市をベルリン、マイセン、アムステルダムの3都市に指定し、競技設計内容をそれぞれの市ごとに提示している(LAの資格は35歳以上、賞金5000ユーロ)。P.J.Lenneの庭園作成とデザイン、樹種選択等に関する論文は3月号の冒頭にも登場する。

2月号も7編の報告・論文が載せられている。

 ①公園計画に求められる要素として、光と影の柔軟性、湿地の植物を注視する。②新しい時代の公園とは、と題しミラノ、ドイツの2都市公園、モスクワの公園を国際比較し解説している。③アルメニアにおける屋上緑化と壁面緑化についてディリジャン国際大学を事例として述べたもの。④カッセル市にあるグリム公園の建築と造園について。⑤ベルリン市内の大規格道路のブールバル化(1865年平面図、1910,1948,1972各年の状況・写真参考)を都市計画サイドから提案。⑥アムステルダムの市内(3重に分布する運河沿い)に古くからある民家の庭の意味。⑦洪水に対する都市計画的視点からの提案(建物地下の考え方について)。⑧Mammingerワイン広場の池の在り方について。

 

 

 

 

 

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