水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

桜が満開

桜の品種は大変多く、正しく種を同定することが難しい場合も少なくありません。先々週(20日)から湘南六会の大学のキャンパスにある桜が満開です。
真っ青な寒空を背景に薄桃色の桜が満開なのは、少し奇異な風景です。幹周りが70ー80cm、樹高10m位ある大木です。数十年前からいろいろな桜の品種の桜が植えられていましたが、キャンパスの講義棟改築に伴い、その工事の邪魔になるとかで、その対応が問題になりました。建築工事により一部は伐採除去、一部は根株移植、そして一部はそのまま残す方針で進められました。根株移植された桜(ソメイヨシノ)については前の随想で書きましたが、現場にそのまま残った桜の一種は、いつも通りに寒中にも関わらず綺麗で見事な花を咲かせています。新棟(新2号館)の北側で駐輪広場にあり、多くの学生の動線から外れていますのであまり人目に付かないのが残念です。もっと積極的に開花(満開状態)を知らせたら良いのに、と思うことしきりです(1/27の学部HPのトピックスに掲載されました)。
 所で、肝心のこの桜はどういう品種でしょうか?先にも書きましたが桜は野生種と園芸種の交雑も多いため判定し難いようです。一応調べた結果、カンザクラのようです。冬でも一番早く咲く桜として有名で、花弁は薄桃色、花縁は内側にやや湾曲、萼は赤、萼筒は釣鐘状が特徴のようです。カンヒザクラ(寒緋桜)とヤマザクラ(山桜)、またはオオシマザクラ(大島桜)の雑種と考えられる栽培品種のようです。

季節はずれの桜吹雪をマフラーを巻き手袋をした手で受け取りました。
木の下で花見の宴をするのは、まだまだ先のようです。