水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

記念切手  

 記念切手はいつの頃からか、いろいろな写真や絵が多種多様に盛り込まれたものに変わってきています。シリーズ物の記念切手でも、以前は1-2種類ほどの切手がシートを構成していましたが、今は郷土シリーズでも花や果物・野菜シリーズでも1枚1枚違ったモチーフの切手になっています。しかも62円の葉書用切手より82円の封書用の方が種類が多く発行されているような気がします。 

 もう一つ変わってきたのは、以前は殆どミシン穴で区切られた1枚1枚が、いまではシール型切手万能の時代に入ってきているようで、記念切手の多くがシール型になって来ています(添付写真参照;上段がシール型切手、下段がミシン穴切手)。 

 外国の友人と文通したり郵便物を送ったりする折、常に日本の記念切手を使っています。昔から日本の記念切手の多種多様さ、1枚1枚の切手の美しさ、色や形が豊かなモチーフで作られ今日でもそれは変わっていません。私のドイツの友人は、その素晴らしさに惚れて、もう永く日本の記念切手を集めてきています。そのため、私は手紙や荷物を送るたびに記念切手を沢山使って色とりどり貼って送っています。以前の記念切手は額面金額が少額であったため、郵送代金を記念切手で済ませるためには数多くの枚数を貼らなければならない場合も少なくありません。小包でSAL便を出すときなど、1面は住所、宛名などの書類を張るため切手を貼るスペースが少なくなり、止むを得ず他の面に切手を貼らざるをえません(消印を打つ方は大変でしょうね)。

 そんな時、昔のミシン型切手では色々な種類の記念切手を取り揃え貼れるので良いのですが、シール方式の記念切手シートでは1枚1枚別々にしか貼れないので結局1シート全てそのまま使わざるを得ません。

 

 手紙を書く機会が少なくなってきていると言われます。携帯電話の利用による情報の伝達(face book やline)が多くなり、自ら筆を取って時候の挨拶や近況報告などをすることは減って来ています。絵手紙や懸賞募集などで私製葉書を利用し切手を使う場合もあるにはありますが昔ほどではありませんし、それに記念切手を用いる人は極めて少ないでしょう。

    有名な画家や作家をはじめ文化人の展覧会などで残された葉書、手紙、書簡などが、展示物として重要な位置を占めている場合も少なくありません。これからの有名人の足跡としては形が変わっていくのでしょうか。ひょっとしたら使っていた携帯電話が展示されるかもしれませんね(笑)。

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