水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

海外専門雑誌の購読

 情報化が進んでいます。身近なニュースや連絡が瞬時に広範に広がる時代になって来ています。が、情報の内容と使われ方が問題でしょう。便利で役立つのは対象が不特定多数か特定個人かにより大いに異なります。発信する方も受信する方も、その点については十分配慮しなければなりません。

 専門化が進み、それぞれの分野における情報源も多種多様になって来ていますし、国際化が進み、より複雑で多量になって来ています。

 私のブログでも海外情報のアイテムがあり、造園緑地分野での海外(主にドイツで、部分的ですが)の情報を伝えることがあります。私の場合、その情報源は、以前在籍していました大学の図書館と私個人への寄贈誌です。

 最近、大学の図書館も専門情報誌(学会誌や機関誌など)や専門図書の発行や購読の在り様が変わって来ており、国際的専門雑誌の定期購読が減少してきています。経費節減や効率的な雑誌活用などが求められているようです。関係学科、研究室の予算とも関連し、必要最低限の海外雑誌購読に変わって来ています。

 造園緑地の専門雑誌も、学内の体制変化(学科再編や研究室統合、変更など)により購読継続が問題化し、定期購読取り止めが少なくありません。まして特定国の専門雑誌(その分野で先進国であろうとなかろうと)では尚更でしょう。

 以前私が勤めていました日本大学生物資源科学部)でも、今年(2018.4)から「造園緑地分野のドイツ専門雑誌2誌」(Stadt u. Grünと Garten und Landschaft)の購読をやめました。

 定期的に学部図書館に足を運び、上記の専門誌2誌に目を通し、現在のドイツの造園緑地界の事情をダイジェストし理解してもらうのに役立てたら、との思いでした。それも出来なくなってしまい残念です(規模・内容の縮小です)。

 目下、この専門雑誌をはじめ、他誌(Landscape Architecture(), Garten + Landschaft,  Natur + Landschaft、Neue Landschaft(いずれも独)などの雑誌をどこの大学、学部の図書館、研究室が購読しているか調査中です(もし購読しているなら足を運んで直接読みたいと考えていますが)。

 各大学の図書館では専門雑誌の文献の相互交換利用協定を実施活用しています(WEB上で雑誌の目次・論文タイトルのみ見ることは可能)。しかし、特定、固有の文献(各研究者ならOK)ではなく、全体のニュース、内容を捉えるためには雑誌の全体を見、読む必要があります。それは難しい状況です。

 近年、ドイツの専門誌では著者の連絡先(メールアドレス)が示されており、内容への質問や意見・情報交換などが容易になって来ています。日本の専門雑誌(学会誌や機関誌など)ではどうでしょうか(個人情報の壁があるのでしょうか)。

 いずれにしても、「海外の研究情報」の掲載は少し変わりますが、継続しますので覗いてください。