水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

古木・巨木の再利用

 台風被害の記事を書きましたが、その趣旨でもう少し説明したいと思い、ドイツの事例と日本のスナップを含め写真で纏めました。

 

 1枚目は、ドイツの庭園博が、都市の公園緑地拡大整備において重要な役割を持ってきたことは、つとに有名ですが、開催テーマで既に1980年代から都市内緑地・自然の緑の重要性が大きく取り上げられていました。さらに、生物多様性や種の保護、生き物に配慮した整備と人々との協働、加えて自然素材の有効活用が強く求められて来ています(現在もなお一層)。

 公園緑地内の施設整備においても、自然教育的視点から動植物はじめ自然素材を時代性(時間的要素をどのように取り入れるか、残すか)と合わせ積極的に活用してきています。

添付写真は、その一端を示していますが、2005年の国際庭園博(ドイツ・ポツダム市)や地方中核都市の公園において、いろいろな手法でその動きが活発になっています。

 2枚目は、古木、巨木を切り倒すことへの皮肉を込めたイラスト、その再利用を探るいろいろな試みがされていることと、現実的に自然素材が、人の利用に上手く合っていることを示す状況(新宿御苑のヒマラヤスギ)です。「人工素材で中身や様相を変え得る、モダンな形が時代の先端を行く」等として年を経た事物が消失することは、見直した方が良いのではないでしょうか。身近な所で積極的に活用できるはずです。

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