水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

海外の研究情報

海外雑誌でのニュース  6-1

Natur in NRW(2019.No.3)が届きました。この号から雑誌の紙質が変わり(以前からも再生紙を使っていますが)さらに古紙率の高いグレー色の紙を使った冊子になっています。 主題は、①FFH-報告;NRW州の自然の現状(2019)、②アイフェル国立公園内のバッタWarzenbeisser…

海外雑誌でのニュース  5

定期購読していますドイツ、ノルトライン・ウエストファーレン州自然・環境・消費者保護研究所(Landesamt fuer Natur Umwelt und Verbraucherschutz NRW)発行の機関誌(Natur in NRW) 2019.2が来ました。 本号の報告記事は、①ノルトライン・ウエストファーレン州の昆虫相のモニタリング、②ノルトライン・…

海外雑誌でのニュース 4

定期購読していますドイツ、ノルトライン・ウエストファーレン州自然・環境・消費者保護研究所(Landesamt fuer Natur Umwelt und Verbraucherschutz NRW)発行の機関誌(Natur in NRW)2019.1が来ました。 本号の報告記事は、①リッペ川;2018/2019の河川景観、②オルソイヤーライン川蛇…

海外雑誌でのニュース  3

ドイツのノルトライン・ウエストファーレン州には世界的に有名な工業地帯、ルール地域があります。世界的に有名な重厚長大企業(鉄鋼業、石炭業他関連工業中心に)が、イギリスの産業革命と並び国力増強を旗印に19-20世紀をリードし、2度の世界大戦を経て大工業地帯を形成し…

海外雑誌でのニュース  2

ニュース 1でお話しした続きです。私はこの雑誌を1993年から読んでいますので今年度で 25年目になります。1997年No.4(冬号)の最初のページに「1998年の鳥」として「ヒバリ」が指定になった記事が載っています。ドイツ自然保護協会(NABU;Naturschutzverband Deut…

海外雑誌でのニュース 1

私の定期購読している専門誌はドイツ・ノルトライン・ウエストファーレン州自然保護・環境保護局の雑誌 ”ノルトライン・ウエストファーレン州の自然(Natur in NRW)です。既にこれまでにも幾つか研究事例をブログに報告してきた季刊雑誌で、先般今年の4号(4/2018)が来ました。 主要テーマは①NRW…

ドイツ・NRW州機関誌 Natur in NRW 夏号(2018.No.2) より

● 今回の報告はNo.2(夏号)の話題で、以下の通りです。(上の写真は冊子の表紙絵です) 草地果樹園(Streuobstwiesen)は果樹の下の草地の在り方について述べられています。ドイツでは街路樹*としても以前から果樹が良く使われていましたが、果樹の生産に特化…

ドイツ・NRW州機関誌 Natur in NRW 春号(2018.No.1) より

今、手元の届く「自然や公園、緑地に関する専門機関誌」では、たった一つ ”Natur in NRW ”だけです。昨年(2017)の分は住所記載不適格で届きませんでしたが、今年になり調べた後にドイツの出版社に対応してもらい、届くようになりました。暫く途絶えていました…

Stadt + Grün No.7  

大変ご無沙汰しました。私のブログへのアクセスで調子が悪く、なかなか開けなく、書くことが出来ませんでした。ブログの兄貴(助けてくれている人)の支援を受けて上手く接続できない原因追及に手間取りましたが、今朝方、半月ぶり、本当に久しぶりに再開で…

Stadt + Grün No.6

暫くご案内が滞っておりました海外研究情報、ドイツの造園行政機関誌「都市と緑」(Stadt und Grün)の、その後の内容報告です。前回までに2017年8月までご案内しております。今回は9月号の内容のご案内です。 公園緑地に多くの歴史的遺産が共存する例は少なく…

Stadt + Grün No.5

ドイツの造園専門誌の内容レビューが暫く止まっていました。秋口になり、5月以降の雑誌が溜まってしまいました。大学も後期の授業が始まりました。キャンパスも再び賑やかになり図書館もいつもの姿に戻っています。今回は、S+Gの続編になります。雑誌の5月…

庭園博覧会(都市緑化フェア)に関連して

先日、ドイツの庭園博に類似した都市緑化フェア2017・横浜が終了した。毎年恒例で日本のどこかの都市で都市緑化、花と庭と公園を主題にしてフェアが開催されてきている。都市公園を中心に、花と緑を都市の街中に広げ、新しい緑の役割を市民に理解してもらい…

Stadt + Grün No. 4

しばらく海外の専門研究誌紹介情報が遅れていますが、ドイツの造園専門誌2誌(Stadt u. Grün、Garten u. Landschaft)は月刊誌、それにNRW州の自然保護機関誌は季刊誌なので、その内容の概要紹介は結構大変です。それぞれの内容を詳細に紹介するには時間がか…

NRWの自然(Natur in NRW)  内容紹介  

定期刊行物であるNRWの自然(Natur in NRW;季刊誌) 2016年No.4号と2017年.No.1号の内容について報告する。 2016.4号の特集は「各種草地の保護;Grünlandschutz)」について報告している。ドイツでは草地(Grünland)として、放牧牧野、刈り取り牧野、河川や…

Stadt + Grün 3

海外専門雑誌(Stadt und Grün) の内容概説です。昨年2016年の「都市と緑」の3回目です。3月ー4月号の内容について解説します。 以下はその雑誌の記事、報告の概要を書き示しました。 3月号 記事;2017IGA ベルリンにむけて(2017.4.13-)、100ha 6000㎡の水辺…

Stadt + Grün No.2

S +Gの2016年1-2月号から; 1月号の巻頭記事に,No.1で示した州の庭園博開催決定についての市民投票の結果がある。Bad Iburger(ニーダーザクセン州)で2018年に庭園博を開催することに対する市民投票の結果、賛成61%反対39%で開催に決定。2015年3月には一度、開催…

ドイツ専門誌「都市と緑」;Stadt + Grün No.1

ドイツの造園関連専門誌として、全国版の造園会員誌「Garten und Landschaft」(G+Lと略記)と主に行政部局の担当者団体誌「Stadt und Grün」(S+Gと略記)2つがある。今回はS+Gの2015,2016について少し内容に触れて紹介する。 S+G誌はドイツの各自治体…

ドイツの造園専門誌から;2016

ドイツ造園家協会(BDLA;Bund Deutscher Landschaftarchitektur)の機関誌*1は、(Garten und Landschaft)でドイツの造園界における各種の情報を月刊誌として公表しているものである。2016年のこれまで(9月)に発行された同誌の概要を簡単に示し、現状を報…

ライン下流域でのヨシ・アシ帯におけるヌートリアの影響

先に書きましたNRW州の機関誌掲載記事で後日報告と案内しました「水辺の動物ヌートリアに関する植生研究・影響調査報告」です。 調査対象地は、FFH指定地域(Flora-Fauna-Habitat保護地区)であり自然保護地域にしてされているBienener Altrhein, Millinger …

野鳥保護に関する報告など

NRW州の鳥類保護に関する報告(機関誌;NRWの自然 No.2. 2016より) 先にご紹介したNRW州の機関誌のNo.2号には鳥類保護に関する報告が4件掲載されています。一つは、野鳥保護のため、宅地居住者にこれまでの伝統的家屋構造や屋敷周りに古くからある構造や営…

NRWの軍演習場跡地 その2

先に書いた記事は、機関誌のNo.3号(2016)特集記事ですが、ドイツにおける軍の演習場の自然資源については、すでにかなり以前から動植物の重要な生息空間として、また歴史的な文化景観(Kulturlandschaft=culture landscape)としてその取扱いについて自然保護…

NRWの軍演習場跡地 その1

NRW州の機関誌記事つづき この演習林の名称はHaltern、西側地区はLavensum地区はBorkenberge,両地区とも動植物保護地区(FFH;Fauna-Flora-Habitat- Gebiet;180ha)並びに欧州野鳥保護地区(EU-Vogelschutzgebiet)に指定され、両地区の半分くらいは自然保護…

専門誌「Natur in NRW」の紹介

専門誌「Natur in NRW」の紹介 この雑誌はNRW(ノルトラインーウエストファーレン)州の機関(Landesamt für Natur, Umwelt und Verbraucherschutz NW)の季刊誌です。「自然・環境保護・消費者保護庁」と訳すのが適当でしょうか。最新号の主要テーマは、戦後永くイギリス軍の演習…

海外情報・海外研究情報について

「海外情報・海外研究情報」については、このブログを始めるにあたって最も進めたい項目です。海外、特に留学や招聘など長年ドイツとの関係が深く、教育畑にあった時から注目していました。その頃から現在まで数種類の専門誌の動向は気にしてきました。大学…