水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

海外雑誌での研究 21-1

 秋風が吹き始める頃、例年ですと涼しくなってお彼岸を迎え、次第に朝夕涼しさが増してきますが、今年は例年になく猛暑、酷暑の夏で日本全土が焼けるような鍋の中の状態でした。 ここ数日はようやく、やっと朝夕幾分涼しくなって来てよく眠れるようになってきました。地球温暖化のロゴがそのまま、地球全体にわたって広がっています。

 やっと季刊誌 Natur in NRW、No.2の紹介が終わったかと思っていましたら、NO,3がやってきてしまいました。例によってその内容を列記します。

1. Tagfalter in der Gesamtlandschaft Nordrhein-Westfakens

2. Monitoring der Biodiversitaet flugaktiver Insekten in NRW

3. Das Braunkehlchen im Suederbergland und Westerwald

4. Invasive neophytische Wasserpflanzen in Nordrhein-Westfalen

5. Gewaesser im Klimawandel

報告1.は66種類の蝶類の動態を調べたもので、オスナブリュック大学と州が協働で調査研究(2017年来)し、2019-2021年の結果についてオスナブリュック大学が今年5月に専門誌(Biological Conservation)に報告掲載しています。

報告2.は州(LANUV)が2014年来、Krefeld昆虫協会と共同で飛翔性昆虫の重要な生息地を明確にするため、調査研究を続けてきており、2022年にはその内で101ヵ所を保護対象とし、それから州政府の支援を受けDNA調査に引き継がれています。

報告3.は2023年の鳥として指定(1987年後ドイツ自然保護協会とバイエルン鳥類保護連盟から2度目の年間指定鳥とされた)されており、その鳥の生息域での課題(開けた草地やその管理方法など)についての専門家会議(2日間)の報告です。

報告4.は州内の水辺環境(河川、池沼など)における外来水生植物(13種)の問題で、植物の特徴、拡大状況、除去対策の手法と今後の対策についてです。

報告5.は気候変動の現在、水辺環境はどうなっているかについて、2023年3月に開催された専門家による研究集会ものです。

 著者と問い合わせ先は以下の通りです。

 報告1=Christoph Grueneberg 他2名; christoph.grueneberg@lanuv.nrw.de

 報告2=Thomas Hoerren 他13名; thomas.hoerren@koleopterologie.de

 報告3=Peter Herkenrath他3名; peter.herkenrath@lanuv.nrw.de

   報告4=Andreas Hussner ;  (Dr.論文;info@aquatischeneophyten.de

 報告5=専門家会議事務局 の編集;eva.pier@nua.nrw.de

 

以下、詳報は21-2にいたします。