水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

2016-01-01から1年間の記事一覧

2016年さようなら、ありがとう

2016年大晦日、間もなく紅白歌合戦が始まる時間、残り少なくなってきました。今年もいろいろありました。退職して2年、まだ時間の計画的過ごし方が十分ではないのですが、年の最後に恒例の10大ニュースを月日の流れに沿って始めてみます。 1月:正月は毎年、初…

懐かしい集い

懐かしい集いに同窓会があります。中々集まる機会が少ない折、何かを通じて仲間が集まり、お互いの情報を交換したり近況を報告しながら旧交を深めます。 2008年卒業生は大変仲が良く、事あるごとに集っていて、遂に自分達の卒業前後の卒業生にも声をかけて集…

金時山、クマモンはいたか

金時山は箱根外輪山の最高峰で北の雄、仙石原からの登山コースは短いながらも急峻な坂道が続く2時間コースとして知られています。富士・箱根・伊豆国立公園、最初は富士箱根国立公園として昭和11年2月に指定され、その後伊豆地域を昭和30年に、伊豆諸島地域…

禅 心をかたちに 2

展覧会のポスター 白隠禅師の描いた達磨大師

禅・心をかたちに展 を見て  

晩秋の曇り空、時折吹く風は肌寒く、思わず首を窄め銀杏の落ち葉で真黄色に染まった径を博物館平成館目指して歩きました。白隠慧鶴描く「達磨像」の巨大なポスター*1が目立って会場への道を示していました。 展覧会は国立博物館平成館2階、臨済宗・黄檗宗…

写生と自然(動植物)、芸術と空間 3

甲賀町(コウカチョウ)にある櫟野寺(ラクヤジ)は792年、比叡山延暦寺を建立した最澄が創建した寺と伝えられており、この秋、「平安の秘仏・櫟野寺の大観音とみほとけたち」として公開されている。この展覧会を東京国立博物館、櫟野寺と共に主催している読売新聞の1…

写生と自然(動植物)、芸術と空間 2

円山応挙展が行われた美術館は、東京・表参道にある根津美術館である。この美術館を設計したのは、今年話題になった2020年東京オリンピック新国立競技場の設計をも担当する隈研吾・東京大学教授である。初めて隈の作品を見たのは、栃木県那珂川町馬頭にある…

写生と自然(動植物)、芸術と空間 1

先月、根津美術館で行われていた「写生を超えて」円山応挙展に足を延ばした。円山応挙の名もあったが「応挙の写生」のキャッチコピーに引き付けられた。絵画、中でも日本画は昔から大変興味を持って見てきた。東大時代に知り合った家族は邦楽や日本画を東京芸大で…

ドイツの造園専門誌から;2016

ドイツ造園家協会(BDLA;Bund Deutscher Landschaftarchitektur)の機関誌*1は、(Garten und Landschaft)でドイツの造園界における各種の情報を月刊誌として公表しているものである。2016年のこれまで(9月)に発行された同誌の概要を簡単に示し、現状を報…

生きてきた26,662日

昭和19年11月生まれは戦中派なのか、戦後派なのか。同年の10月25日は叔父(父の兄)が激戦のレイテ湾で戦艦扶桑に乗っており、魚雷、砲弾を浴びて扶桑は撃沈、全員戦死と報告されている。その1か月後、私が生まれた。この年、1944年は閏年。今年平成28年も閏…

渋柿、皮むき、吊るし柿

毎年恒例の渋柿を軒下に吊るして吊るし柿を作る季節が来ました。この吊るし柿を作るようになってからもう何年になるでしょうか。自分の誕生月の恒例行事になってきています。私の郷里は岐阜県、富有柿で有名ですし、大垣には柿羊羹なる名物もあって柿畑も随…

丹沢に紅葉を求めて

久しぶりに秋晴れの土曜日、陽差しの下では少し汗ばむくらいの週末。朝のラジオからは紅葉を求めて近県の名所に出かける車の渋滞情報が流れていた。秋の空に3日と続く晴れ間無しとよく言われ、日曜日までは快晴が続くことが予想された。ここは紅葉を求めて丹…

湘南校舎で学会開催

日本造園学会の最新号(Vol.80 No.3)で来年度の日本造園学会全国大会開催案内が記事として発表されました。平成29年度全国大会が日本大学湘南キャンパスにおいて開催されるという案内です。期日は平成29年5月19(金)~21日(日)予定となっております。19…

秋の情景

増しに寒さが増しますが。さざんか(山茶花)で感じること、考えること。童謡の「たき火」。「さざんか さざんか咲いた道、たき火だたき火だ落ち葉焚き」、という歌があります。神無月にもなって秋が深まってきて、垣根のサザンカが咲き誇ってくると、遂、口…

巡礼 秩父観音34か所札所巡り  3

春の巡礼で達成できなかった秩父山間地の札所、34か所のうち6ケ寺を10月の日曜日に1泊2日で実行に移しました。6ケ寺はいずれも山裾や山間地にあり、幾筋にも別れた秩父山地のそれぞれの谷筋、奥まったところに位置しているため,巡るときは尾根を越え谷を渡り…

六会・湘南校舎の今

状況報告 「六会」それは昔の日大農獣医生にとっては、懐かしい農場実習の場所、東京・三軒茶屋から校舎が移った後は、授業校舎でしょうね。六会に移転してからのキャンパス内の環境は年々大きく変化していきました(詳細は私の退職記念誌に)。学科名も植物…

ライン下流域でのヨシ・アシ帯におけるヌートリアの影響

先に書きましたNRW州の機関誌掲載記事で後日報告と案内しました「水辺の動物ヌートリアに関する植生研究・影響調査報告」です。 調査対象地は、FFH指定地域(Flora-Fauna-Habitat保護地区)であり自然保護地域にしてされているBienener Altrhein, Millinger …

巡礼、秩父観音34ヶ所札所巡り 2

春の秩父の札所巡り第2日目。秩父の札所は秩父の地形に合わせたように分布しています。1-10番までは記事の1で書いた通り秩父盆地の市街地(群馬・長野と接する秩父山系三国山、三峰山に発する荒川は山を深く削り秩父市街地で北に方向を変え流れる)の東地…

巡礼、秩父観音34か所札所巡り 1

地方、地域の歴史と文化を訪ねて歩くことは、素敵なことです。自由に気の向くままに、時間と空間を自ら楽しむことが出来ます。巡礼という行為は、すでに室町時代からあったとされ、江戸時代、多くの庶民に受け入れられて全国各地に巡礼道が整備されたとあり…

秩父観音巡礼

秩父長瀞・岩畳 この奇岩、巨岩の渓谷景観に圧倒され感激しました。

開局に当たって

このブログを読まれる方、多くは日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)を卒業された方々が中心なのでしょうか。私がこのブログを始めるきっかけは、大学を去る時に多くの卒業生から、「大学に行っても、先生いないし、今後、交流の機会が少なくなりますね…

お知らせ 湘桜みどり会

今晩は。研究室がよく利用する富士自然教育センター(通称:FNEC)の黒田さんから、きょう午後メール連絡が入りました。来月の最初の週末11/5-6にFNECでみどり会(研究室の同窓会組織:湘桜みどり会)の企画行事が開催されるとのこと、現役学生の就活、卒業生…

お知らせ まもなく学部祭

大学の年中行事の一大イベントは、なんといっても学部祭でしょうか。在学生も卒業生も楽しみにしているお祭りです。前後に準備や後片付けが用意されていて全体で5日間にもわたるお祭りです。先生方はいつも、なんでそんなに5日間もいるの、とお嘆きですが現…

野鳥保護に関する報告など

NRW州の鳥類保護に関する報告(機関誌;NRWの自然 No.2. 2016より) 先にご紹介したNRW州の機関誌のNo.2号には鳥類保護に関する報告が4件掲載されています。一つは、野鳥保護のため、宅地居住者にこれまでの伝統的家屋構造や屋敷周りに古くからある構造や営…

NRWの軍演習場跡地 その2

先に書いた記事は、機関誌のNo.3号(2016)特集記事ですが、ドイツにおける軍の演習場の自然資源については、すでにかなり以前から動植物の重要な生息空間として、また歴史的な文化景観(Kulturlandschaft=culture landscape)としてその取扱いについて自然保護…

NRWの軍演習場跡地 その1

NRW州の機関誌記事つづき この演習林の名称はHaltern、西側地区はLavensum地区はBorkenberge,両地区とも動植物保護地区(FFH;Fauna-Flora-Habitat- Gebiet;180ha)並びに欧州野鳥保護地区(EU-Vogelschutzgebiet)に指定され、両地区の半分くらいは自然保護…

道東旅行記 あの一枚 その2

道東旅行記 あの一枚(2) 阿寒湖畔で一枚

道東旅行記 あの一枚

道東旅行記 あの一枚(1) 硫黄山でのポーズ。

道東の旅 PART5

ホテル知床は今年5月の連休を挟んで2週間ほど根室に滞在した折に、1泊2日で訪れたホテルです。今回は根室を訪問する前に、5月に行けなかった所を中心に巡り、旅を楽しみました。このホテルを選んだ理由は朝夕のバイキングにありました。このホテルのイク…

専門誌「Natur in NRW」の紹介

専門誌「Natur in NRW」の紹介 この雑誌はNRW(ノルトラインーウエストファーレン)州の機関(Landesamt für Natur, Umwelt und Verbraucherschutz NW)の季刊誌です。「自然・環境保護・消費者保護庁」と訳すのが適当でしょうか。最新号の主要テーマは、戦後永くイギリス軍の演習…