水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

同窓会あれこれ 

  人の一生の中で「親友」と言うのは、どのくらいの数になるのだろうか。高齢化が進む今日では、色々な時代と共に、またそれぞれの生きてきた道により、その折々の世界が違うため一概にどの時代に何人と言えないかもしれない。しかしそれぞれの時代に「ともだち=親友」は少なからずいるものと思う。義務教育の小・中学校、将来の道(職=社会)に関係する高校、そして勉学の最終地点・大学とそれぞれに机を並べ苦楽を共にした友人は、誰でも持っている。

 今年(2023)の夏は猛暑であった。そんな中、数年ぶり(コロナ流行のため)に中学時代の同窓会が開かれた。私の中学時代は4つの小学校区が纏まっての時代、クラスは6組(47-8人/クラス:男191+女142=全333人)、3年間ではご承知の通り、同じクラスにならず話したことも無い同窓生も少なくない。

 同窓会でもクラス別に卓を囲んで座り、話に花が咲き、それぞれの卓を越えることは少なかった(部活動経験者は別)。クラス別に着席し宴を楽しみ旧交を温め談が弾んだのは其の卓の同席者に限られた。親友の数が歳と共に少なくなった。

 思うに、それに較べて小学生時代は生活範囲がもっと狭く、期間も6学年と長いため、ほぼ同級の全員を知っていた(残念ながら今では小学校の同窓会は行われることが極めて稀)。

 秋には高等学校の同窓会も開かれる(10月)。こちらの会は、卒業生の生活圏、高校卒業後の進路の違い等により、東京地区(高校卒業関東圏同窓会の集い高校のある岐阜県大垣市とは異なって)の集まりである。高校時代も生徒数は今より多く、クラス数も7組(男子358人、女子77人、全体435人)の生徒で学年が構成されていた。中学時代同様、クラス替えがあったとは言え同窓生での親友はそれほど多くなく6-7人程度である(両手の指の数以下)。しかし、高校時代とは別に社会に出てから、家庭を持ってから、この在京人の同窓会を通じて友となった友人も少なくない。今年は13名参加、故郷大垣地域からの卒業生の参加(12名)もあるようで久しぶりの再会が楽しみである(それでも25名です)。

 来年はこの同窓のメンバー全員が80歳を迎える。残念ながらこれまでに古希(70)、喜寿(77)を越え傘寿(80)を迎えられたろう友も少なくない。年年歳歳この輪が小さくなる。

これまで70年以上に亘って色々なことを経験しながら喜び楽しみを求め、苦労を重ねて元気に過ごしてきた。これまでの思い出を大事にしながら明日に向かっていきたい、と思う。

 因みに大学時代の旧友(学生数は学科で40人前後)はもう5指を数えるくらいになってしまい、音信の途絶えた友も少なくない。卒業後50年余、時代は彼方に消えようとしている。