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水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

巡礼、秩父観音34か所札所巡り 1

地方、地域の歴史と文化を訪ねて歩くことは、素敵なことです。自由に気の向くままに、時間と空間を自ら楽しむことが出来ます。巡礼という行為は、すでに室町時代からあったとされ、江戸時代、多くの庶民に受け入れられて全国各地に巡礼道が整備されたとあります。

 「歩く」ことは、自らの健康に良いのですが、それ以上にその地その地の風景や生活文化、歴史の色、匂い、音などを感じ取れることが素晴らしいことです。

 長年、仕事であちこちを訪ねましたが自由気儘に過ごしたことはありません。退職して初めて時間に追いまくられることなく過ごすことが可能になりました。そこで、巡礼にならって各地の文化と歴史を訪ねてみようと考え、最初に秩父を巡ることにしました。

 秩父巡礼は、今年の春、秩父では春まだ浅い3月、2泊3日で始めました。まだ日が明けきらない早朝に自宅を出発、池袋から特急に乗り西武秩父に着き、すぐにバスで一番札所謡経山四萬部寺へ。そこから徒歩巡礼を始めました。地図を片手に野山を歩き、二番大棚山真福寺へ。山の中腹、樹林に囲まれた小さなお堂、ここでは納経が出来ず丘を下った光明寺でもらいました。

平地に下り西側丘陵麓にある三番岩本山常泉寺は東に開けた農地を控え、後ろは斜面の杉林、落ち着いたたたずまいでした。足は1kmほど東へ、四番高谷山金昌寺。ここも背後に樹林を擁し静かな佇まいのお寺です。最も感激したのは観音堂回廊の隅にある「慈母観音像」で大変色っぽい。大きさ僅か88cmの石像ですが一説に歌麿が下絵を描いた観音ともいわれ、大変艶めかしく魅力的で引き付けられる石像でした。

五番小川山語歌堂は平地、集落の道端。六番向陽山卜雲寺は小高い南向き斜面にあって、今は山容が変わるほど削岩が掘り進められているものの壮大な武甲山が正面に見えます。卜雲寺の本尊・聖観音は昔、武甲山山頂蔵王権現にあったものを移したとあり、武甲山と対峙する位置の意味がよくわかります。

七番青苔山法長寺、八番清泰山西善寺は共に秩父市街の東山麓、横瀬川沿いに位置し、九番 明星山明智寺、十番萬松山大慈寺、十一番南石山常楽寺は、シバザクラで有名な羊山公園に続く丘陵の周りにあって市街地の外延部に位置しています。

一日目は、この秩父市東側地区を巡り11ケ寺で足腰フラフラになり終わりました。とても歴史をたどり経を唱える時間はなくご朱印をいただき先を急ぐ有様。秘仏や寺の謂れをたどることなく慌ただしい一日目でした。