水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

状況報告

展覧会巡り  6 

芸術の秋、食欲の秋、天高く馬肥ゆる秋、読書の秋、いろいろ例えられる秋になりました。今年の夏は本当に不純な天気が続き、雨が多く晴れ間の極端に少ない夏でした。 昔、大学院時代に知り合った芸術一家の方と親交を深めており、毎年公募展の招待状を戴きま…

展覧会巡り  5

前に「展覧会巡り 1」で雪舟と等伯の水墨画展について書きました。日本文化の多くが中国の影響を受けていますが水墨画も同様、宋、明時代(日本で室町時代)に発達した禅宗や中国の墨画との繋がりが深く牧谿や夏珪、周文、刑浩の名が知られています。矢代幸…

展覧会巡り  4

不染 鉄という日本画家を知っていますか? 新聞の記事(7月22日の読売新聞朝刊、時の余白に;編集委員芥川喜好)の見出し「放浪の果てに浄土あり」に魅かれて読み興味を持ちました。それは日本画家、不染 鉄の展覧会(没後40年、幻の画家「不染鉄」展;東京ス…

展覧会巡り 3

ライバル、日本語訳では「好敵手」のことを言う。個々に素晴らしい能力を持ち、その分野で頂点を極めるような活躍をし、多くの作品を世に出して時代を生き抜いた仲間。どの世界にも、どの時代にも関係する分野の発展に関係し、注目を浴び発展に大きく貢献し…

展覧会巡り  2

展覧会巡り 1では、室町時代から江戸初期までの水墨画、その時代の2大巨匠雪舟(1492-1506)と等伯(1539-1610)を見てきた。展覧会巡り 2では、偶然、本当に偶然で、ほぼ同じ時代、イタリアのルネッサンス期を代表する2大巨匠の素描展を見ることが出来た…

展覧会巡り  1 日本の水墨画の足跡「等伯と雪舟」展

「水墨画」と聞いて思い出すのは、昔、自宅の床の間に下がっていた掛け軸の絵である。墨絵と漢詩が混ざった静かな佇まいの風景を描いた軸が季節に合わせて掛けられていた。当時はただ何となく、その日本間の空間に合った物、装飾的な感覚で見ていただけで内…

東海道五十三次 今・昔  その十二

第三日、この日も朝から快晴、ホテルの朝食は6:30開始なのですがスケジュールを早めるために時間より早くフロントに降りて朝食を早めてもらいました。この日の工程は14.3kmとやや少なめですが、牧の原台地を上り下りして坂道が多く、宿場を巡るために、意外…

東海道五十三次  今・昔 その十一

第二日目は18.4kmと短くなりました。というのも歩き旅では宿間距離、旅館の有無、日程と最寄駅(JRなど)の関係から歩く行程と宿を事前に決めます。この日は藤枝宿から金谷宿までの13.4kmにしました。金谷の先は日坂(6.4km)その先は掛川(7.9km)となり、…

東海道五十三次  今・昔  その十

駿河の国(静岡県)は東西に長い国です。前回、箱根峠を越え駿河国に入ってから府中(静岡市)まで9宿を(3泊4日)歩き一旦自宅に戻りました。体調を整えて今回は府中から掛川までの8宿(府中、鞠子、岡部、藤枝、島田、金谷、日坂、掛川)を2泊3日で歩…

東海道五十三次  今・昔  その九

風薫る5月の旧東海道上洛、箱根を越えるまでは自宅から通いの街道上りでしたが、箱根を越えて「通い」は無理、今回の歩きは宿泊型にしました。3泊4日を基本にプラニングし、事前に宿泊先を予約して計画に沿って歩くスタイルです。凡そ1日20-22kmを基本とし…

東海道五十三次 今・昔 その七

旅の俳人、松尾芭蕉が奥の細道の旅へ出発した日は5月16日だったようで、この日は「旅の日」になっています。期しくも私の旧東海道歩き旅、第7回目の出発もこの日になりました。第6回目同様、早朝一番電車で柿生駅を出発、小田急線湯本で6:57発のバスに乗り…

東海道五十三次 今・昔  その八

第二日目は、沼津から吉原(16.4km)です。ビジネスホテル近くの喫茶店でモーニング朝食し、7:30に吉原目指して出発。昨日歩きを終えた沼津廓通りから宿場本陣跡を雁行し、西に進路を取りました。ここから先は左手駿河湾に面した千本松原をすぐ近くに見据え…

東海道五十三次 今・昔  その六

大磯発ち(大磯から歩き始め)に倣って早朝4時起床、小田急線下り始発電車(5:12)に乗って本厚木へ、本厚木で急行小田原行が待っており乗車し終点で箱根湯本行に乗り継ぎました。湯本に6:45着、手洗いを済ませて6日目の行軍を開始しました。駅から早川に懸…

東海道五十三次 今・昔  その五

旧東海道、神奈川県には東に川崎宿、西には箱根宿、その間に7宿(計9宿)あります。これまでに既に7宿(川崎~大磯)間を歩き、歴史上の遺跡、史跡、神社仏閣などを訪れ、いろいろな風景を眺め、事象や言い伝えを学んで歩き続けてきました。4月に入って例…

東海道五十三次 今・昔  その四

その三では、東神奈川宿から藤沢宿までの道程を報告しましたが、今回は藤沢宿から大磯宿までの様子をお伝えします。その三は横浜の丘陵地に懸かり、また三浦半島へ続く地形的な特徴があり、鎌倉から三浦半島へ延びる丘陵を横切るように東海道があったため、…

東海道五十三次 今・昔 その三

3月23日(木)曇り、3回目の旧東海道歩きになります。例によって早朝6時に自宅を出発、前回の終着点神奈川宿に向かいました。小田急線、横浜線でJR東神奈川駅に出、京急仲木戸駅前を通り旧東海道で前回のポイントに立ち、スタート。その二の最後でも書いた通り…

東海道五十三次 今・昔 その二

その一では日本橋を発ってから半日の行程でストップしました。他の用があって一日中歩くことが出来ませんでした。品川宿で時間を見たら10時半になっていました。日本橋~品川駅間は7.4km(二里)となっており、2時間、ほぼ時間通りに着きました。 第二日目は…

東海道五十三次 今・昔 その一 

私が東海道を歩いてみようと思ったのは、昨年の秩父34ケ寺観音巡り(巡礼)で満願達成したことにあります。時代は変わっても、先人の残した道、路があれば懐かしさも手伝って、その面影やいかに風景・景観はどうなっているか、と辿ってみたくなったのです。松…

桜が満開

桜の品種は大変多く、正しく種を同定することが難しい場合も少なくありません。先々週(20日)から湘南六会の大学のキャンパスにある桜が満開です。 真っ青な寒空を背景に薄桃色の桜が満開なのは、少し奇異な風景です。幹周りが70ー80cm、樹高10m位ある大木…

禅 心をかたちに 2

展覧会のポスター 白隠禅師の描いた達磨大師

渋柿、皮むき、吊るし柿

毎年恒例の渋柿を軒下に吊るして吊るし柿を作る季節が来ました。この吊るし柿を作るようになってからもう何年になるでしょうか。自分の誕生月の恒例行事になってきています。私の郷里は岐阜県、富有柿で有名ですし、大垣には柿羊羹なる名物もあって柿畑も随…

六会・湘南校舎の今

状況報告 「六会」それは昔の日大農獣医生にとっては、懐かしい農場実習の場所、東京・三軒茶屋から校舎が移った後は、授業校舎でしょうね。六会に移転してからのキャンパス内の環境は年々大きく変化していきました(詳細は私の退職記念誌に)。学科名も植物…