水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

世界競技会、スポーツ交流、コロナ

 オリンピック、選ばれたスポーツの4年に1回の世界大会、すべての競技(オリンピックに相応しい選ばれた競技=IOCが種目決定)の選手、スポーツ関係者、大会関係者、それと内外のマスコミ関係者など、オリンピック大会期間中に日本を訪れる人はどの位いるのでしょうか。少なくとも80.000人以上になるのではないでしょうか。開会式まで10日余りを残すだけとなりました。

 

 すべての人が大会のガイドブック(東京オリンピック組織委員会発行?)に沿って期間中の生活を過ごすはずです(それは原則?厳則?、入国から帰国まで)。少なくとも参加選手は選手村での厳しい規制の効いた生活が課せられるはずです。監督やコーチはスポーツ関係者ですが、どこに滞在しどのような生活になるのでしょうか。各国の大会の参加資格を持ったIOC国際競技連盟の幹部の人たちは、どのくらいの人数でどこで生活するのか知らされていません(少なくとも期間中は競技会場に入り観戦する)。スポーツを通して国際交流を図ったり、日本の実情を理解することはできるのでしょうか。

コロナ禍の状況ではそれらすべてが打ち消され、ただ単に競技結果で優劣をつける経過と結果を見届けるだけの2週間になるのでしょうか。選手や関係者はともかく、マスコミ関係者は、期間前後や期間中、どう過ごし、異例の大会・競技を、はたまた「日本」をどのように伝えるのでしょうか。

 スポーツの世界の祭典は=オリンピック;平和と相互理解を促進する手段、としています。本来は、日本を訪れた人達がスポーツを通して、またスポーツだけでなく幅広く国民との相互交流・理解を多分野にわたって図ることが、より実りのあるオリンピック開催の意図でもあり意義づけだろうと思います。この一端は世界各国の選手団が日本の地域で合宿し、交流を進め深めてきている事でもわかります(読売新聞夕刊;エール from ホストタウン で示されています)。

 世界レベルのスポーツの戦いを同じ場所で同時期に見聞きし体験すること、出来ることは人間一生に何度もあることではありません。今年の大会が首都圏を中心に無観客でおこなわざるを得なくなったのは、世界的な大流行のコロナ(COVID-19;新型コロナウイルス感染症新型肺炎)被害拡大によるものです。人の「安全と安心」を第一に優先させる状況下で、日本政府が打ち出し大会組織委員会が取った止むに止まれない措置です。

 願わくば大会に関するすべての国や地域からの参加者が安心できる方向で、期間中過ごす事が出来ることが第一です。コロナ蔓延下での大会が、大過なく進められ事前の心配が杞憂に終わることを祈るばかりです。