記念切手持ってますか? 発行されたら買いますか? 記念切手を使いますか?
どんな時に使いますか?
記念切手を買い求める目的にはいろいろあるでしょうね。①趣味として各時代のいろいろなモチーフ、シリーズなどを文字通り記念として収集する、②それを使用したりして仲間・相手と交流する、③手紙や葉書の色添えとして利用する、などなど。
使用・未使用によっても価値が違うこともありますし、④使った人・受け取った人、使った時、状況などによっても切手の価値が変わります。書簡、切手が骨董趣味、歴史的時代的史料と重なって価値を持ってくることもあります。
郵便物に、いろいろ異なった記念切手を貼って使うときには気を使います。郵便代金に合わせ各種の記念切手で料金を合わせると、時として貼るスペースが無くなる場合もあります(写真参照)。国内での物資の送付については、宅急便システムが完備してから郵便で送付することが少なくなっていますし、ゆうパックでは個別の簡易送付(切手不要)が可能にもなってきています。たくさんの種類の記念切手が毎年発行されますが①、使う機会が少なくなっていたり、②、③の場合、郵便料金の変更により不足の金額を通常切手で貼る面倒があり、貼るスペースが少なく大変です。私の記念切手帳をみると50円や60円、80円が多いです。少し前まで郵便料金は葉書50円、封書80円の時代が長かったことにも因るのでしょう。 1966年以降の郵便料金(一部)変遷は下記のとおりです。
改定年月日 葉書 封書 単位・円
昭和41年7月 1日(1966) 7 15
47年2月 1日(1972) 10 20
51年1月25日(1976) 20 50
56年4月 1日(1981) 30 60
平成1年4月 1日(1989) 40 60
6年1月24日(1994) 50 80
26年4月 1日(2014) 52 82
29年6月 1日(2017) 62 82
令和元年10月1日(2019) 63 84
郵便が開始されたのが1871年ですから来年で150年になります。これまでにも数多くの記念切手が発行されてきています。私の手元には、50円/80円の記念切手が数多くありますが、以前は裏に糊のついたもの(糊型)で利用時には水気を付けて貼る必要がありました。この型の記念切手はシートのほか、個別に必要枚数だけ買う事が出来ましたが、最近ではシール型の記念切手が多く、シートだけでの販売となり、構成する切手を個別に買うことはできません(写真参照)。
私の記念切手購入の目的は、最初に書いたうちの①~③どれにも該当します。発行される全部ではないですが(全部買っていたら破産します)気に入ったものがあると買いますし、国際郵便での利用も多いので日本的なモチーフのものを買っています。また、葉書を出すことが多いので、現在だと63円のものが多くなっています。以前に買い求めた多くの記念切手を葉書(国内)で使う場合には、先にも書いた通り貼るスペースに苦労します。
ドイツの友人で日本の記念切手を長く収集している人がいるため、航空便(封書)や小包(航空便、船便いずれでも)で送る場合、封筒や小包全面に沢山の記念切手を使って送ります(クリスマスカードやプレゼント、バースデーカードが中心ですが。添付写真参照)。
また、日本の知人や友人、親戚・家族と音信を交わす時にも記念切手を使っています。ドイツの友人に使用済みの記念切手を送るため、日本の記念切手を使った人から使用済みの切手を再度私にいただくこともお願いしています。
このように記念切手を間にして、いろいろ文章を考え、書くことに頭と時間を使い、歳と共に衰え行く力(思考、記憶、記録、認知)をできるだけ維持したいと日々励んでいます。世の中の動きから取り残されることなく、前向きに積極的に情報を交換し、思いや考えを纏め文章を書くことに拘りたいと思っています。
私が記念切手を通常の郵便で使うようになったのは、ドイツへ留学していた1973-74年の頃になります。ドイツも記念切手の発行には積極的で美しいものが多く、そのモチーフも多種多様です。それだけ欧州圏では切手マニアが多いからでしょうか。留学中に日本への音信に形や色、モチーフの異なるいろいろな記念切手をいつも貼って出していたことが懐かしい思い出です。以来、郵便物には国内・国外問わず記念切手を使っています(使う側だけの意識で、受け取る側の記念切手についての気持ちは二の次として)。
外国(私の場合殆どドイツ)への郵便物には、いつも日本の記念切手を使っています。友人の知り合いに切手収集が趣味の人も多く、人の輪がより広がることで「日本」が、日本の文化が広まるように感じています(モチーフや印刷技術、デザインなどで)。新年、クリスマスカード、誕生日カードは言わずもがな、普通郵便でも記念切手を貼ります(添付写真)。
もう一つ、記念切手の話では消印についても少し書いておかなければなりません。これは、恐らく洋の東西を問わず、切手収集の際に郵便局員か記念切手使用者ともに注意しなければならないことでしょうね。記念切手を未使用で収集しているのであれば消印は問題ありませんが、消印を付けて、また使用された記念切手を集める場合、消印の押し方は問題です。記念切手の美しさ(絵柄や色の詳細部)を生かした消印の押し方に配慮し、四隅のどこかに記念切手を汚さない程度で消印を入れることです。そんな時間的な余裕がない(郵便局側)のであれば、郵便物を出す側や消印を依頼する側で押す場所や押し方を局員に頼むべきでしょうね。そうしないと無造作に「ザー」か「バーン」と切手の全面に押されてしまい記念切手自体の美しさは台無しになってしまいます。
(日本でもドイツでも丁寧に事情を説明して言えば丁寧に消印を押してくれるはずです)
【お願い】もし、お手元や近くに日本の記念切手をお持ちであれば、また入手されたら私に送っていただければ大変うれしく思います。