水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

干支絵馬と干支タオル 1

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 今年(2020)は干支でいう最初の年、ネズミ(子)年、十二支の最初の干支が「子」でした。来年(2021)は丑年。お釈迦様に干支の順番を決めると動物たちが呼び出された時、ちゃっかり牛の背に乗っかってお釈迦様の前まで進み出て来た時、「ひょいと」牛の前に飛び出して先頭に立った、と伝えられていますが。

 今年はとんでもないネズミ(子)年になってしまいました。まさか、子がコロナを持って世界旅行をしようとは、「お釈迦様でもご存じ」なかったでしょうね。

世界で疫病ペストが流行した昔の欧州では、それに深くかかわっていたのがネズミであったことは偶然でしょうか。 

 来年は丑年(辛丑)で、諺にある「鶏口となるも牛後と成ることなかれ」も今では「only you」で個人の生き方、考え方が重視され、個性豊かに、ゆっくり、しっかりの歩みが大切。ものの考え方、感じ方も反芻してよく考え、軽々に判断し行動しないことが大切になることでしょう。

 

 私の家には800枚を超える干支絵馬があります。最も古い絵馬は、昭和50(1975)年、古の都・奈良三輪明神の「卯」年の絵馬です。絵馬は、もともと神社でいろいろな祈願をし、その願い事を紙や板に書き入れて神様へ成就を祈願したものと思われます。今も絵馬にその願い事を書いて神社境内のどこかに掛けてお願いをします。

私もはるか昔、結婚直後に健康な子供の出産や子宝に恵まれますようにと、神社で祈願したのが始まりです。本来は前にも書いた通り、絵馬は神社の境内に掛けるのが本来でしょうが、私はその祈願を忘れないようにいつも自宅に持ち帰り、部屋の壁に掛け、心を常にしていました。 以来、何十年もの間、全国の神社を訪れるたびに、当地の由緒ある神社でお参りをし、絵馬を買い求めてきました。

 

 近年、家に持ち帰る祈願絵馬は、明治神宮日枝神社のものを毎年頂いてきています(添付写真)。もう何回も十二支を巡ってきました。その一部が写真の通りです。1回巡ると12年です。5回巡れば人の還暦と同じ60年です。毎年お参りはできませんが、関東の名だたる神社、例えば寒川神社鶴岡八幡宮大宮氷川神社など、故郷の岐阜では多賀大社南宮大社、学生と行った京都では北野天満宮平安神宮、上賀茂、下賀茂神社、八坂神社などなど多種多様です。神社のみならず寺院にも絵馬はあって、そちらも買って絵馬壁に加えてきました。それやこれやで家の壁は折々の絵馬だらけになっています。

 

 以前は、調査や講演などの出張で毎年日本のどこかへ旅をしましたので、その折に現地の有名な神社に参拝し絵馬をいただいて帰ることにしていました。伊勢神宮はもとより、北は北海道札幌の北海道神社から、南は沖縄の波の上神社まで各地の神社の絵馬が並んでいます。訪問先では、ご当地の神様に敬意を表し土地の守り神にご挨拶をしてから足を踏み入れるように心がけていました。そんなこんなで全国の神社絵馬が集まっています。 

 学生の日本庭園見学実習に合わせ京都・奈良の日本庭園を研修で訪れたことも多く、毎年の庭園見学実習(秋が主)の折に、各神社で干支絵馬を求めたことも度々でした。

折々、学生に言われたものです「先生、あちらにも神社がありますが、」と(苦笑)。

今となってはスナップ写真同様、折々の印象、思い出を絵馬の裏にメモ書きしてある文字を見て思い出し懐かしんでいます。これも一つの「人生の記録」ですね。

 

そんな時代的な記念碑的絵馬が我が家の壁を飾っています。