水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

高齢者自動車講習に思う

  今年の秋、私も79歳になります。我が国では75歳以上の後期高齢者になると、自動車免許証の更新に当たって、決められた講習会を受講しなければなりません。今年の秋の誕生日に、車の免許証の書き換えをしなければならず、先日その講習会の案内が来て9月1日、受けてきました。3年に1回の書き換えで、これまでに2回(2017,2020年)この講習会を受けてきました。

 実技講習に先立って認知機能テスト、視力テストが実施されます。認知機能テストは4つの図柄が描かれた用紙を4種類見せられた後、それに関する認知度を試すものです。16の図柄を全部最後まで覚えているかどうかのテストです。また、その図柄を種類別に1個書き出すものもありました(高齢者講習でデータを集めているのであれば認知機能テストや視力テストの結果と自動車事故の関係を統計的に分析し詳細に示されるべきでしょう)。 

 良くしたもので本屋にはこの手のテスト対策用の本が売りに出されています。人は誰でもテストと名の付くものであれば結果を気にするものです。今日的社会では、高齢者にとって交通機関が整った都市部であっても免許証は日常生活上欠くことのできないもの(まして交通インフラの整わない地方都市や農山村居住者にとって)です。さらに高齢者の増大と高齢化に伴い、年を追うごとに自動車免許証の更新人口は多くなり、かつ重要になって来ています。高齢者人口;65歳以上;は3627万人(2022.9.15現)男1574万人、女2053万人です。2025年には80歳以上は1331万人、国民の10.9%になります。後期高齢者数は増加の一方です。今後も高齢者は社会での役割が重要になるでしょう。

 

 1-1.5時間の検査、小テストの後、教習所所内のコースで実技講習が行われます。所定(講習指導者が決めた)のコースを巡回し検査指導します。以前はS字カーブや車庫入れ、坂道発進、幅寄せ等が課せられていましたが最近では省略されているようで、今回の講習会ではありませんでした(これこそが後期高齢者にとって重要と思われますが)。高齢者の増大と教習所の経営維持管理の関係上、簡素化はやむを得ないのでしょうか。

 

終了後、「運転免許取得者等教育(高齢者講習同等)終了証明書」、「認定認知機能検査結果通書」が発行され、事前の運転免許証更新手続きが終了しました。この後は最寄りの警察署から更新手続きの連絡があり、手続きを行って新たな3年間の免許証が交付されることになります。

 次は3年後2026年、82歳。恙なく更新が出来るでしょうか?何にもまして安全運転が大切です。