水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

老人とボランティア活動

 久しぶりに秋の青空の下、体を動かせる日々が続いています。コロナ禍の今、都内へ出かけることは、大げさに言えば死に行くような決心がいります(笑)。でも人が少なく、適切な管理がされている範囲の中では自由に時間を費やす事が出来るはずです。

 もう、かれこれ6年がたとうとしています。日本大学付属藤沢小学校が開校してから来春で丸6年、最初の卒業生が出ます。今思えば、あの時見るに忍びない校内の緑の有様でした。殆どアオキとヤツデ、ヒイラギナンテンで埋め尽くされていて、なんの味も素っ気も無い教育施設だ、と思ったものでした。当時、まだ大学の教員でしたので造園緑地の専門家として、教育施設の緑として余りにひどいと思い、改善案を提示し直してもらいました。

 それ以来5年余り、少しづつ花や実のなる花木を積極的に且つ経年的に導入して校内、特に玄関前庭の整備を進めてきました。春、夏、秋、冬それぞれの季節に花や実をつけ、生徒に関心を持ってもらうよう努めました。

 

 生きた植物です。維持管理は当然大切ですし、花や実を大事にしようとするなら猶更です。毎年、季節ごとに少しづつ手入れをして育ててきました。行きがかり上、放ておくわけにもいかずボランティアで6年間続けてきました。来春初の卒業生がでます。

初めての生徒が入学するときも、父母に関心を持ってもらい、生徒たちに喜んでもらうために綺麗な花いっぱいの玄関前にしようと2000球に及ぶチューリップの球根で飾りました。今回も初の卒業生で卒業式を祝い、飾ろうと1500球ほどのチューリップを植えます。 きっと綺麗な花盛りの卒業式になるでしょう。

 

 その前に、今年コロナ禍の中で年末を迎えますが綺麗な校内で年を越せるように、昨日、夏の間に生い茂った植物を剪定、切り詰め剪定、枯れ混んだ植物の刈り取りを行いました。その(管理前、後)の姿を写真に収めました(添付写真参照)。一人でアメリカフヨウを地際で切り戻し(強剪定)、ミヤギノハギを根元から刈り取りました。刈り取り前と刈り取り後の比較は写真で感じ取ってください。

160-180cmの枝を抱えて捨て場に運ぶのはなかなか大変でした。その様子の写真が無いのが残念です。

 これとは別に月末に大学の学生実習の手助けで、チューリップの球根を定植・敷設します。来春3月の卒業式には綺麗な花壇が新卒業生を送り出すでしょう。

 

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