水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

干支絵馬の整理 1

 干支絵馬をはじめ色々な社寺での絵馬集め、何時頃から始めたのでしょうか?

事の始まりは、ご多分によらず祈願を絵馬に託しお願いすることによります。結婚してから子宝に恵まれますようにとか、子供が生まれれば、その子が順調に元気に成長しますようにとか、難しい仕事に直面した時、無事に良い結果で終了を迎えられますようになど、いろいろ神頼みで寺社を巡りお願いしてきました。

 買い求めた絵馬は、神社境内に吊るして祈願する場合と、自宅に持ち帰り身近に置いて願いを忘れず努力する場合があります。

 私の場合は、いつも我が家に持ち帰り、家の壁に掛けていました。結婚後45年以上、この神頼みを続けてきました。長年に亙る全国の神社をはじめとして訪れ、祈願した絵馬は、完全に数えてはいませんが少なくとも400枚はくだらないでしょう。絵馬が私の下に集まったのには3通りあります。

 第一は何といっても私自身が神社などを訪れ絵馬を頂く場合、第二は家族全員か家族の内のだれかが参拝し頂いた場合、第三は、私が絵馬を集めていることを知っている知人や友人が私に代わって買い求め、私が頂いた場合です。

 第一の形で集めたもので最も多いものは干支絵馬です。毎年恒例の新春初詣で集めたもの(新年家族そろって参拝した時や、一人で初詣した時など)。新春以外でも近場で行き慣れた社寺や由緒ある寺社は年の早いうち(春先まで)に参拝し絵馬を買い求めました(有名な神社では干支絵馬が早い時期に売り切れ、無くなる場合もありました)。現在は退職していますが現役の頃は、全国いろいろ地方に出張で出向くことも少なくありませんでした(北は北海道札幌の北海道神社から南は沖縄那覇の波の上神社まで)。そんな折、その地方・地域の有名な神社に参拝し絵馬を買い求めました。大小さまざまな板に直筆の絵柄や筆書きされたもの、干支の動物も様々な姿・形・格好、板にプリントされたものなど様々です。

 第二の形で集まったものとしては、家族が一人か揃ってか、それぞれ旅先の神社に参拝し頂いてきたもので、家庭の安全、家族の健康を願ったり、私の仕事や健康を祈ったものなどです。第三の形で集まったものでは、双方の父母が私たち夫婦や孫の健康と安全、仕事や勉強の成就を祈ったもの、知人をはじめ私の教え子・学生諸君が祈願して頂いて来てくれたものなどです。

 絵馬を掛ける壁も数が増えるにつれて、そのスペースが無くなり、また、長く掛けたままで埃がかかってみすぼらしい状態になってしまいました。一大決心(多少終活を意識して)をして絵馬の整理整頓を始めました。以前一度、各神社ごとに絵馬を集めたり、十二支順に並べ飾り替えたりしましたが、それも10年以上前になりますか。

 喜寿の祝い年と世界的大流行のコロナ収束を祈念して絵馬の整理を始めています。古く昔に掛けた絵馬は掛けていた画鋲が錆び、絵馬を外した折に折れてしまいました。絵馬を整理するうえで特段考慮した点は、絵馬を祈願した時の状況を残す判断材料とした点です。家族の無病息災、心願成就、子供の学業成就、祈願して戴いた人と私たちの関係など、思い入れの深いものは残すよう心に留めました。

(最初の絵馬に関する記事は2020.12.18付けのブログにあります。合わせてご覧いただければ幸いです)

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