水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

愛機との別れ

 私は間もなく、誕生日を迎えますが、今年で78歳になります。終活を考えさせられる歳でもあります。家庭でも、もしもの時のためにきちんとした終活のための記録を留めておくようには言われますが、まだまだ、の考えが強く十分な対応をしていません。

持ち物整理も、まだ十分に進んでいません。カメラもその一つでした。

 

 そんな中、これまで50年以上にわたって私の仕事を常に支えてきてくれていた愛機カメラ・アサヒペンタックスを遂に手離すことになりました。長い間、悩んできていた愛機との別れですが、使いこなしてきた時間が長かったために、手放すにはいろいろ葛藤がありズルズルと今日まで来てしまいました。

大学を辞めた後で、懇意にしていた写真店の主人にその話をしたら、学生の写真撮影初心者のカメラ練習用に手放した、という話を聞いていました。それも一案だ、と思っていましたが、いつかそのまま時間が過ぎてしまいました。今年になって身の回りの整理を考え始めてから、古道具屋、古物商、何でも引取屋などで打診したこともありました。その都度、殆ど値が無いことを告げられました。それは本当に二束三文、ダダ同然の引き取り値でした。使い込んできた時間、歴史が長かったので、どうしても二束三文では手放せず、だらだらと年末になってしまいました。

 

 大学に入学した時に買ったPENTAXは、普通のメタリックなボディで卒業と同時に上位機種のブラックボディに買い換えましたので、今回手放した一つは、それ以来、実に40年近く使いこなしてきた愛機でした(2台)。35mmフィルムを入れ、手巻きで1枚1枚写す方式でした。使い込んできたためカメラの隅や角が禿げていましたが、撮影にはなんら支障はなく十分機能するカメラでしたが・・・。

 いつ、どこへ出かけるにも常に肩からぶら下げ、カバーなど付けずにむき出しで持ち歩き写して廻っていました。被写体は職業柄、そのほとんどが風景、景観、動植物で動きのないものが殆どでした。その時代その時代、訪れた場所と時間の中でのものです。

フィルムは当初はネガフィルムでしたが、大学で教員になってからは、撮影したものを「見せる」、「記録する」点からスライドフィルムへと変わっていきました。デジタルカメラが登場するまで、30年以上使い、日本全国は言うに及ばず海外・欧州へも常に携行し使い込んできました。これで写した写真は何千枚におよび、スライドとして残しました。今もその一部は大学に残っています。

 

 

カメラとレンズなど

① PENTAX EXⅡ  SPtakuma X   F;3.5/28mm  ブラックボディ

② PENTAX    SPM       SMC  F;1.4/50mm      ブラックボディ  

③ CanonXY  革袋ケース、バッテリーチャージャー付

④ PENTAX スーパーマルティ TRズーム  F;4.5/85-210mm フィルター、革ケース付き、

⑤ NIKON  WCーE80 wideコンバーター CPS5700

⑥ フィルター 10枚(色フィルター各種)

⑦ レンズフード 28mm用、  50mm用

⑧ 接写リングやレンズケース

 

なんと、これらの(上に示した)カメラなど、一纏めで500円でした(悲)。

 

そんななら、研究室の卒業生に「タダ」であげても良かったのでは、とは「後の祭り」ですね。「後悔は先に立たず」です。残念!!!!   (私だけでしょうか?