水と緑と自然、それは「にわ」

都市や農村における緑地の在り方、自然環境の資源とその保全、「にわ」の設計と維持・管理

家の修復・リフォーム

 今週、ほぼ1か月以上続いた梅雨(線状降雨帯の来襲も含め)もやっと、本当にやっと明けて強い日照りの夏がやってきました。自然の災害の他に中国大陸発の新型肺炎コロナウイルスが同時期、長く日常生活を脅かしており、心が休まりません。

 旧盆の休み。例年なら家族揃って故郷へ向かう人の波が飛行機も鉄道も、さらには自動車交通にも「超混雑」の様相を呈するのですが、今年2020・オリンピック年はすべての分野でコロナにやられています。治療薬ワクチンの無い感染症、罹患者数の増減に神経をすり減らし、連日神経を尖らせています。

 

 私は、遠出や外出が制限される中、身近にできる仕事を探して日長過ごしています。昨年秋に市販の野鳥の小屋セットが手に入り、さっそく庭木のブナの幹に付けました(添付写真参照)。春先になって、ある日巣箱の周りがいつもと違う様子に気づきました。シジュウカラ四十雀)が出入りしていました。それから2か月弱、4月下旬には箱から雛の鳴き声や頻繁に出入りする親鳥の様子を見ることができました(写真参照)。

 5月の初め連休前に、巣箱から全く音が途絶え、静かな状態になっていました。どうしたのか、雛は? 心配しましたが同じようにベランダでシジュウカラの巣立ちを観察し雛が外へ飛び立つ瞬間を見ていた知人がいました。その人の巣箱は、なんとお手製の太い孟宗竹でした。 私の巣箱に嘴の黄色い雛が何羽いたのか分かりません。巣立ちの瞬間を注視していませんでした。気が付いたら、もぬけの空になっていました(聞けば雛は早朝から午前中に巣立ちするとのこと)。

 それから3か月、コロナ騒ぎが収まる様子もない梅雨明けの日、空の巣箱の掃除とリメイクをすることにしました(日常やることがない老人の仕事として)。脚立を持ち出し3mほどの高さに架かっている巣箱の箱を開けると、巣箱にビッシリ巣材のコケと羽毛から成る「巣」が張り付いていました(写真参照)。厚さは5-6cm、よく乾燥し、ふんわりとした快適なベットです。

巣箱の中をきれいに掃除し乾燥させ、外側は雨風に耐えられるように塗装しました(巣箱を塗装・着色するのが良いかどうか知りませんが)。これまでに木製巣箱で朽ち果てたものを度々見てきましたので、できるだけ長持ちするように塗装してみました。色は我が家のポストと同じ「幸せの黄色」です(写真)。ブナの葉の緑と調和して素敵です。

 

 さて、次の年に再びこの巣箱で営巣・子育てをしてくれるでしょうか。

     次の年(2021)は東京オリンピックです。開催できるでしょうか。

 それまでにコロナ騒ぎは終息しているでしょうか。

 それを願うばかりです。

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